死ぬまで漁網を作り続けた男
今日は倒れる直前まで漁網のことをその工場のことを考えていた男の話をします。そう、僕のおじいちゃん。吉田常信です。
祖父は6年前、四日市にある漁網工場、「有限会社 吉田製網所」で転び頭を打って倒れているところを発見されました。漁網を編む機械、編網機(漁網の中でも有結節、結び目のある網)を売りに出そうとしている途中だったみたいです。時代の変化に乗り切れず、需要がなくなってしまった刺し網。かつては四日市の街の繁栄を支え、日本の漁業の中心にあった産業でした。機械の編む音から「ガチャ