
【指揮者メモ#369】美食家と鉄オタの作曲家
【第369回:美食家と鉄オタの作曲家】
最近わたしが住んでいるハーレムのスーパーで、キムチ味のカップ麺と、フォーのカップ麺が売られているのを発見。ハマってしまい、ほぼ毎日交互に食べている。バカ高いニューヨークの食費ながら、それを食べる時だけは一食500円ほどに激減する。
美食家ロッシーニなら私のような食生活では我慢ならないだろう。パリのレストランで出されたパスタが偽の食材であると見抜いたらしいし、ワーグナーを応接しながらキッチンで鹿肉を焼いていた男だ(おそらくわざとに)。
そういえば、肉屋のせがれとして修行したドゥォルザークは、やはり肉にうるさかったのだろうか。NYで生活していたが、チェコに帰りたがったのは食べ物もあったかもしれない。滞在中は蒸気機関車以外にあまり楽しみがなかった印象だ。
ドゥォルザークは今でいう鉄道オタク。毎日ユニオンスクエア近くの自宅からグランドセントラル駅まで列車の型番を調べに行った(自分が行けなければ弟子に行かせる)。生きていたら新幹線に大喜びして交響曲第10番「日本より」を書いたことだろう。
指揮者メモ 伊藤玲阿奈・玲於奈・レオナ
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