【指揮者メモ】楽しい語り手/増員・倍管のこと
【楽しい語り手/増員・倍管】
プロコフィエフの「ピーターと狼」は、小さい頃、カラヤンとベルリンフィル、語りは坂本九(カバー写真左)のLPレコードで散々楽しんだ。坂本九は日航事故で惜しくも亡くなったが、とても巧みな語りだった。聞いてて楽しいうえ、たまに皮肉の効いたセリフや演技が入る。英語版だとシャロン・ストーンの語りが超熱演!指揮はレヴァインだったかな。
指揮者になって(残念ながら演奏したことはないけれど)スコアを勉強して驚いたことがある。カラヤン盤では大迫力なサウンドだったのに、実際は小編成用に書かれていることだ。カラヤンは例のごとく倍管かそれ以上を動員していて、特に狼のテーマや最後の勝利のマーチは本当に迫力があった。弦も負けておらず、縄を下ろすところの迫真の描写など、抜群だった。
何がなんでも大オーケストラや倍管というわけではないが、多少音が濁ろうと、私はそちらの方が好みな曲がある。現在のプロオケだと、人件費や奏者のプライドの問題があるので難しいが。
指揮者メモ 伊藤玲阿奈・玲於奈・レオナ
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