
【指揮者メモ#398】シベリウスの母国語
【第398回:シベリウスの母国語】
今朝noteに公用語についての記事をあげたけれど、書こうか書くまいか迷ったのは北欧のこと。結局、北欧音楽を専門としない限りはあまり影響がないので書かなかった。
意外かもしれないが、「フィンランディア」を作曲してフィンランドの国民的作曲家シベリウスの母国語はスウェーデン語である。フィンランド語もちゃんと解したけれど。
このあたり外国に支配されたことがほぼ皆無の日本人には分かりにくいが、結局はその地域での政治的(軍事的)なバランスで公用語は決まる。
インドで英語が公用語なのもイギリスが支配したからだ。ヒンドゥー訛り英語なのでヒングリッシュと呼ばれるが、聞き取りが困難なことが多い。国連本部で一度フォーラムに参加したが、インド人ゲストが喋っている時、隣のアメリカ人が「何言ってるか分かるか?」と聞いてきた。私もよく分からなかった。
話を戻せば、シベリウスが学んだヘルシンキ大学では今でもフィンランド語とスウェーデン語の両方が使われる。ただし大学院などはもう英語らしい。記事にも書いたが、小国ほど高等教育の教材で自国の翻訳に乏しいため、英語に熱心になる傾向が強い。
指揮者メモ 伊藤玲阿奈・玲於奈・レオナ
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