リハビリ新人指導で徹底した3つのこと

急性期病棟での自分の役割を果たしたのでメモ。
もちろん完璧にできたわけじゃないけど、ボーナスの査定が上がったし、褒められることが多かったからきっと間違いではなかったんだと思う。

新人指導をする時にどんなことを感じて何を考え何を実行したか聞いて欲しい。

≪新人指導≫
入職して4年目。急性期病棟へ移って1年たった頃、新人指導をはじめて任された。

徹底してたことがある
・時間外でも相談を受けること
・全部を考えさせないこと
・何度でも同じことを聞いていいこと

自分が新人の時にされて困ったことはやらないようにしようと思った。職場の雰囲気やしきたりに合わせるのではなく新人に合わせる。職場のお気遣いほど新人の成長の邪魔になるものはないです。まじで。

●時間外だから相談を受けないこと。
基本的に時間外はタブーみたいなルールがあるがそれにより業務が逆に終わらないしタスクが増えるばかりで一生帰れない。

新人の診療終了後の業務に優先順位をつけると
①期限付きの書類を作成する
②書類を先輩に確認してもらうためのアポイントを取る
③書類を確認してもらって直す
④直した書類を再び確認してもらう
⑤患者のカルテを書く

①〜④は人の時間を使ってるので大前提で先にやらなきゃならんのだが、療法士の成長としては⑤がかなり大事になってくると思ってる。

カルテを書く→患者さんの状態が整理される→疑問が生まれる→調べる→わからないから聞きたい→もう業務終わる→先輩時間外で聞きにくい→明日にしよう

聞きたい時にはすでに業務終了間際になっている。これを次の日に持ち越して聞こうと思ってもその時思った感覚は忘れていてうまく聞けないで終わってしまう。そして次の日に聞くというタスクが増えている。

なのでとりあえずいつ聞いてもいいよーというスタンスでいた。(なお先輩により主張は違うのであくまで私は)

●全部を考えさせない
相談してきた後輩に対して
「どうしたいと思う?」
この言葉まじでダメだと思ってる。どうしたいとかもわからないから聞いてるんですけど!!と新人ながら思っていた。
急性期で悩むのは患者の最終転帰と訓練期間、訓練内容。

経験がないと最終転帰の選択肢も無いし考えるための必要な情報を収集する方法も知らない。なのに「どうしたい?」はかなりハードルが高い。
訓練期間に関しては文献等もあるが経験や病院の特色も強いように感じる。それを知らないし経験をしてないのに何を考えろと。
訓練内容も同じで、評価も何したらいいかわからないし訓練の引き出しが少ないからわからない。

ということで、私は
「どういう状況?」と聞いている。
こう聞くと考えのプロセスが確認できるから新人の理解度が把握できる。

山本なんとかさんが
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は育たじ」と言っているじゃないですか。そういうことです。

●何度でも同じことを聞いてよい
急性期は特にハイリスク。リハで関わったが故に命の危機に晒す可能性が大いに高い。人間の記憶力なんて信じない方がいいです。ちょっとでも迷ったら絶対に確認するように徹底して欲しい。患者を危機に晒してからじゃ遅い。新人で自己判断良くない。飽きられるほど聞くのです。

新人が優秀だったのが大きいけど8ヶ月で概ね自立した。こんな私と一緒に頑張ってくれてありがとう。感謝🙏

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