マガジンのカバー画像

全国のプロジェクト事例

33
リノベーションまちづくりの取り組みの中で生まれている、全国の事例を記事にしています。
運営しているクリエイター

#豊島区

点から線へ、線から輪へ。池袋経済圏のつくり方 | エリア再生/IKEBUKURO LIVING LOOP 東京都豊島区(2020年掲載事例記事)

IKEBUKURO LIVING LOOPって どんなところ?官民連携でまちの魅力向上や賑わいの創出を目指す「グリーン大通り等における賑わい創出プロジェクト」(2017年〜)を進めてきた豊島区。そのプロジェクトのもと、公共空間の活用を通し、エリアの魅力を高める企画を実施してきたのが、株式会社nest(以下、nest)です。 「池袋東口のグリーン大通り・南池袋公園周辺を“暮らしたくなるまち”にするために」という大きなビジョンのもと、彼らが最初に起こしたのは、南池袋公園で開

「まちのもうひとつの食卓」で沿線のまちを輝かせる | 食堂/都電テーブル 東京都豊島区(2019年掲載事例記事)

都電テーブルってどんなところ?「都電・都電・都電テーブル、向原と大塚にある産地直送でおいしい飲食店、ケータリングや貸切予約は、都電テーブルへ」。明治44年に開通してから100年以上、今も東京に走る唯一の路面電車、都電荒川線。その巣鴨新田駅から鬼子母神前駅間では、毎日こんな車内アナウンスが流れています。 「都電」と「テーブル」? そんなユニークな組み合わせの店名を持つお店が沿線に誕生したのです。目指したのは、「まちのもうひとつの食卓」。都電荒川線の向原駅の近くに向原店、大

「日常を、劇場へ」。通りと公園から池袋の居心地を変える挑戦エリア再生/グリーン大通り 東京都豊島区(2019年掲載事例記事)

グリーン大通りってどんなところ?池袋駅東口からまっすぐ伸びる「グリーン大通り」。この通りを駅から5分ほど歩くと、「南池袋公園」に辿り着きます。ありえないと思っていた風景が実現した、あの注目の公共空間です(参照:「近づけない場所から、地域の誇りへ。南池袋公園のつくり方」)。 日本の公園でよく見かける、犬の散歩禁止、バーベキュー禁止、ボール遊び禁止、スケートボード禁止……。実はこれ、法律で決まっていることでも何でもなく、公園ごとのルールなのです。一部の利用者の無責任な行動が

近づけない場所から、地域の誇りへ。南池袋公園のつくり方 | エリア再生/南池袋公園 東京都豊島区(2019年掲載事例記事)

南池袋公園ってどんなところ?「南池袋公園に寄ろうよ!」「南池袋公園で会わない?」 池袋界隈にとどまらず、そこかしこでそんな会話が聞かれる昨今。広く青い芝生が広がり、料理もムードもいいカフェがあり、無料Wi-Fiがあり、くつろぐ人たちの顔には晴れ晴れとした明るさが宿る。この魅力あふれる公園は、以前は「危ないから行っちゃだめ」と、子どもたちが親から回避を促されるような場所でした。しかし、バブル崩壊後は深刻な財政難に直面し、行財政緊急再建計画が打ち出されるほどの状況のなか、公園

家も仕事も自分でつくる。暮らしを動かす家守舎とは家守舎/都電家守舎 東京都豊島区(2017年掲載事例記事)

都電家守舎ってどんなところ? 「欲しいけれど今はない、そんな暮らし方をちゃんと手に入れる」 設立3年目のいま、都電家守舎では2つの事業が動き出しています。 ひとつは、「こどもがいても安心して働きたい」というママたちの願いをもとにつくられた、荒川線向原駅近くの地域密着型飲食店『都電テーブル』。もうひとつは、「賃貸でも自分の好きな空間に住みたい」という希望を叶えるためにつくられた、有楽町線要町駅近くの『要町ホワイトマンション』のカスタマイズ賃貸。 どちらも、きっと無理だ