読み終えました。
本の構成です。
本文の一部が以下の記事で紹介されています。
結構な数の付箋を付けましたが、思わずページそのものに折り目を付けたのがこの箇所です。
第2章で紹介されるホンダさんの原付のエピソードは興味深いものでした。
ホンダさんがほんの数年で米国のバイク市場で60%のシェアを獲得したというお話し。1960年代のことです。
どんな施策が講じられたのか、ぜひ本で確かめてみてください。
ホンダさんのこのお話について、 #ハナウタカジツ さんが教えてくださったポッドキャストです。オススメです。
この点はスゴく大事です。知恵やアイデア、その実践で生産性をどう高めるか、それを追求し続ければ、価値が創造される可能性は高まると思います。
抽象化・コンセプト化が日本で進まなかった理由として、日本の経営技術は、
とされています。結果、文脈依存度を低めて、より多様な場面で通用する抽象化、コンセプト化が進まなかった。一方で、海外、特に米国の、抽象化を研ぎ澄ませた経営技術が有り難がられるようになってしまった、と。そうした技術の多くのルーツは日本企業に求めることができる、、、一体、何をやっとんねん!と。
コンセプト化、抽象化が足りない。これはあまり「思考していない」ことを示している可能性があります。
第4章 長年にわたる日本企業の強みもメイド・イン・アメリカに? の一節で、日本は「何に」負けたのか? という問いが立てられています。
と、繰り返し、コンセプト化、抽象化の拙さが指摘されています。
第5章のこの指摘も大変興味深いものがありました。
そして、これです。
カイゼンの持つ可能性を、マネジメントがどれだけ信じられるか、ということと理解しました。
イノベーション発生の条件
この本が訴える、岩尾さんのメッセージは熱い、とても熱い。
あとがき のメッセージからです。
どうやったら新しい価値が生みだせるか、実現しうるか、それを追求し続けること。それが考えること、働くこと。
僕自身にしかわかり得ないメモ書きのような記事になってしまいました。申し訳ありません。
抽象と具体の往復運動を増やすぞ、そうあらためて感じた読書体験となりました。