「これが自分のやり方だ!」という納得、確信が #コツコツ投資 の継続に一番効くと思います。
Shimoyamaさんのツイートです。
私もこのメルマガ、読みました。
#コツコツ投資 を通じて得られる幸せ(成功とも言えるかもしれません)のうちで最も大事なのは「資産形成」だと思います。その幸せ、資産形成の果実を得るには、それなりの長い時間が不可欠です。時間をかければかけるほどに大きな幸せにつながる可能性が高いと私は考えています。
房前さんの言葉を私なりに解釈すると、#コツコツ投資 の継続を手助けしてこそ、業者も幸福になれるのだ、収益、利益を得られるのだ、ということかと思います。
私も長らくそれに支配されていた(というのは大袈裟ですかね笑)のですが、
「投資信託において最重要な要素は、その保有期間中に掛かるコストだ!」
という考え方が存在しています。その考え方に支配された人たちの支持を得るべく奮闘されている業者があります。果たして、彼らは業者としての幸福を得られるのでしょうか。
投資家が長く投資を継続して幸せを得てこそ、業者も幸福を得られるとすれば、コストを極限に近いところまで低廉に設定することは本当にそこまで大事なことなのでしょうか。
というのも、コストを限りなくゼロに近づけたところで、投資信託はその投資対象の資産と同じように値動きすることが避けられないからです。株式であれば時に荒っぽく激しく騰がったり下がったりするわけです。その値動きの前にコストの多寡はほぼ無力です。コストが低廉だから値動きがマイルドになることはありません。結局、その値動きに耐え切れず退場してしまう投資家が増えれば、それまでどんなに多くの支持を得ていたとしても、一気に業者の手取り報酬は激減してしまうのです。業者としての幸せも、投資家の幸せも訪れないということになります。
つまり、投資家、業者、双方が自分たちの幸せを追求するためには、「続ける」「大きな荒波でも退場せずに粘り強く前進する」ような仕組みを目指すことの方がコストよりも遥かに重要ではないか、ということです。
また、ある人はいいます、「インデックスファンドだからこれまで長く投資を継続できた」と。これを聞いて「インデックスファンド、いいかも」と考える人もいるでしょう。でも、インデックスファンドも相応のリスク、値動きがあり、それに耐えきれず退場する可能性は十分あります。アクティブな運用でも長く投資を継続することは不可能なことではありません。したがって、「インデックスファンドだから・・・」という主張を額面通りに受け取るべきではありません。
「インデックスファンドだからこれまで長く投資を継続できた」というのは、「インデックスファンドだから」ではなく、その手法が自分に合っていると納得、確信出来ていたから(長い期間の中の大きな値動きに耐えることができた)というのが正しい見方だと、私は思います。インデックスファンドであろうが、アクティブ運用(個別の会社の株式への投資やアクティブファンド)であろうが、続けられる人は続けられる。何を持っていたか、何に投資してきたかは、二次的な要素なのです。
ですから、「続ける」「大きな荒波でも退場せずに粘り強く前進する」ような仕組みとは、「自分のやり方でいいんだ!」という納得、確信を、投資家に持ってもらうようにすることなのだと私は思います。
私の好きな本「ゆっくり、いそげ」(著・影山知明さん)の一文。
あらゆる仕事の正体は「時間」であると思う。
「コツコツ投資」の幸せの正体は、投資家にとっても、業者にとっても、共に一緒に過ごした「時間」だと私は思います。