note さん、2024年11月期第3四半期決算をちょこっと眺めてみました
上の記事の通り、 note さんの株式が上場したその日、株式を取得しました。
そのnote さんが2024年11月期第3四半期（2022年12月〜2024年8月）の決算を発表されました。
そして、note のIRチームのCFO 鹿島さんのXポストです。
【note (5243) 上方修正 & 通期黒字予想に】
— 鹿島幸裕 | note CFO (@kashiman_jp) October 9, 2024
ポイント：
・3Q営業利益は22百万円の黒字と、2四半期連続の黒字。好調な業績を踏まえ、通期黒字予想へと上方修正。
・四半期の売上も8.45億円（YoY+19.7%）と過去最高。noteのGMVが43.4億円（YoY+20.5%、こちらも過去最高）と牽引。… pic.twitter.com/yiVTIe0NXZ
2四半期連続の黒字！ 通期予想を上方修正！
上記の資料に載せられた定量的なデータからいくつかグラフをつくってみました。
note全体の売上高（直近12ヶ月）の推移
決算説明資料 の11ページの数字を元につくったグラフです。
直近12ヶ月（LTM; Last Twelve Months）で見ると、2023年9月〜2024年8月の売上高は、2022年9月〜2023年8月の売上高の＋20.6％となりました。
これまでの業績予想の売上高の前提として「売上高は成長率+20%以上を計画」とされていましたが、しっかりとクリアできています。
2023年11月期の通期売上高は↑のグラフでは、2,769百万円（短信の数値は2,777百万円）の20％増で3,322百万円ですから、通期予想の売上高3,350百万円辺りに着地しそうですね。
note事業の売上高（直近12ヶ月）の推移
note pro事業の売上高（直近12ヶ月）の推移
注目していきましょう。
街の様子はどんなふうに移り変わっているか
資料では、noteを「クリエイティブの街」と表現しています。
そして、こう述べられています。
CREATION、DISTRIBUTION、FINANCEをバランスよく伸ばすことがnoteが提供する価値を最大化するために重要であると考えています。
CREATION、DISTRIBUTION、FINANCE を考えながら、発表の各種データを関連づけてみました。
まずCREATIONです。
CREATION
創作するのは「人」、クリエイターのみなさんですよね。クリエイターの数の推移です。
2024年8月で1,457千人。対前年同期比 +18％となっています。
もうすぐ150万人です！
そのクリエイターが創り、世に送りだしたコンテンツ数です。
2024年8月、4,722万件。対前年同期比+26％。クリエイターさん数の伸び率よりもコンテンツ数の伸び率が高くなっています。
コンテンツ数➗クリエイター数を出してみると、こうなります。
クリエイターさん一人あたりの創作記事数が増えています。創作を続けられているクリエイターさんが増えている、と捉えています。
「街」で活動する、創作するクリエイターさん、創作物が着実に増えています。これが街の「ストック」「資産」になっていきますね。
DISTRIBUTION
創作物を受け取る、楽しむ側の会員数が着目するところだと思います。
2024年8月、850万人を突破！
次回発表で900万人を超えられるか。対前年同期比 +23％で到達なので、足元の対前年同期比増加率からするとギリギリ届くかどうか、ということになります。
いずれにせよ、街を回遊してみよう、そう考えてくださる会員さんが増えることは非常に喜ばしいことです。
会員数➗ユニーククリエイター数 の推移を描いています。
数値がどうなったらいいのか、はちょっと何とも言えないのですけれど定点観測していますw
この数字が大きい方が「創作してみよう」、この街で創作すれば多くの人に届くかもしれない、という最初の一歩を促す可能性はありそう、というのが僕の仮説です。
FINANCE
一番ストレートなのがGMVとARPPUになるかと思います。
GMVの推移です。
こちらもLTMで推移を見ています。前の四半期との比較で+24%です。
ARPPUの推移です。
月間購読者数を会員登録者数で割った数値の推移です。
これらの数値は有料コンテンツがどの程度受け入れられているか、も示しているので注目です。
売上原価
このスライドで注目したのは「売上原価」です。これは主として「開発人件費」とされています。ということからすると、粗利率だけではなく売上原価の絶対値も注目すべき数値かもしれない、という発想が浮かびました。
この第3四半期まで（2023年12月〜2024年8月）の売上原価は 147百万円。前四半期が91百万円でしたから第3四半期だけでみると56百万円となります。第2四半期は49百万円でしたから+7百万円です。
前期の第3四半期の売上原価は55百万円でした。今期は連結決算ですので前年同期比は参考値ですね。
コスト、費用として認識されていても、新しい価値創造につながる投資の側面もあるかもしれないので、この数値は気にしてます。
最近の事業活動から
創作大賞2024 5万件以上の応募。スゴいですね。どんな作品が選ばれるのか、楽しみです。
中長期的な業績見通し・財務方針
前回の資料からです。
前回と見比べると (FY24で通期黒字化見込み) が加わりましたw
株主として黒字化は大変喜ばしいことです。役職員の皆さんのお仕事を大いに称えたいです。ありがとうございます。
同時に、会員数を順調にふやしてもらいたいな、って期待しています。
次回発表で900万人を超えられたらいいですねー
株主として定点観測していきます。
note の皆さん、どうぞよろしくお願いします！
IRチームの皆さんの記事も楽しみです。
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