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「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる #会計の地図

ビジネスに追加的に必要な3つの言語として、①会計、②統計、③プログラミング

奥野一成さんの『15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』の”第7章 構造的に強靭な人間になろう”からです。会計の重要性を指摘されています。会計の知識、僕も非常に大事だと思います。

「日本人全員が財務諸表を読める世界」僕は素晴らしいと思っています。 

財務諸表を読める、というのは、会計の基礎的な知識、考え方、つながりが理解、納得できている、ということだと思います。

この本は、いわゆる「会計の本」ではない。
会計のイロハを伝えたいわけではない。
簿記を勉強しろなんて言わない。
用語を覚えろとも言わない。
本職で会計に関わる仕事をする方以外、必ずしも覚えなくていい。
そうじゃなくて、会社のお金の流れ、そして社会のお金の流れを通じて、自分が目の前にある仕事にどう向き合うか、その先にある社会にどう向き合うかを考えられるようになる本を書きたかった。
会計はあくまでレンズだ。
その先に見ようとするものがなければ、意味をなさない。


近藤 哲朗,沖山 誠. 「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる 会計の地図 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1259-1264). Kindle 版.

この箇所が非常に印象的でした。会計という言葉ですぐに連想されるのは「簿記」だったり「勘定科目」だったりするのではないでしょうか。そして、人によっては「会計」という言葉を聞くとすぐさま、自分には関係のない世界の話だ、と考えているかもしれません。

でも、最初にご紹介した奥野さんが言われるように、会計は「言語」なんですよね。

会計は社会のインフラであり、共通言語だ。お金の流れを追って、どう管理するかのルールが世界的に決まっているからこそ、みんな安心して仕事ができている。

近藤 哲朗,沖山 誠. 「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる 会計の地図 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.29-31). Kindle 版.

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英語と日本語の違い、また個々の項目には違いがあります。でも、ベースになっている考え方は、会計ではTESLAもトヨタも同じです。共通の言語で説明されています。ですから、比較できるんですよね、その会社の「今」と「過去」だったり、今の「あの会社」と「この会社」だったりが。

TESLAの総資産はトヨタの10分の1くらい、とか。

決算書は、会社、企業が創造した「価値」を数字で示してくれます。その「価値」を理解することで、その「価値」が幾らで売られていれば買えるのか、その判断がより的確なものになるはずです。逆に言うと「価値」をよく理解、評価しないままの判断は、中身を見ることなく値札だけで買い物をしていることだと感じます。

ここ数ヶ月、株価が騰がり、株式投資等についての発信が大きく増えた印象があります。

みんなのフォトギャラリー に載せている上記の僕の写真、毎日のように使ってくださる人がいます。使ってくださったクリエイターの記事を読ませてもらうこともあるのですが、投資先の会社が創造した、積み重ねてきた「価値」について書かれているケースはまず見られません。値札、「価格」の話がほとんどです。

noteに限った話ではありません。株式投資や投資信託のブログ、SNSの発信は膨大な量に達していて、今もなお増え続けていると思います。でも、「価格」の話ばかりがドンドン増えて、「価値」を見つめる発信はその割合をドンドン小さくしているように感じます。こうした現状になっている理由の一つは、会計が世の中に広く根づいていないから、と思われてなりません。

#会計の地図  は、会計の考え方を一人でも多くの人に理解してもらいたい、社会の中に根付かせたい、そんな想いを強く感じる一冊です。それは、全文公開されていることからも明らかです。

#会計の地図  のパート2、パート3は読み応えがありました。特にパート3のチャーリーさんの主張には何度も頷きました。その根底には「価値」に対する意識を感じました。「価値」をどのように創造するのか、と。「価値」があるから、認められるからこそ、市場で「価格」が付けられる。

会計の考え方は、価値を創り出すことにも、創り出される価値を評価することにも、必須のものだと思います。会計という言語を、より多くの人、特に若い、未来ある人たちに身につけて欲しいと思います。その願いが叶うには、まだまだ沢山のチャレンジが必要なんだろう、とも思います。でも、そうしたチャレンジが増えてきているのは非常に喜ばしく思えます、未来が明るいぞと思えます。

#会計の地図  はそんな一冊だと思います。

「価値」を知るため、測るために、会計を体得しましょう!


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