”最近のウェブ、広告で読みにくくないですか?” <どうしようもないくらい読みにくい!

最近のウェブ、広告で読みにくくないですか?

いや、もうホントそう思います。特にスマホはひどいですよね。もう広告がわんさか出てきて、その瞬間、ウインドウを閉じてしまいます。またこれか、と。

そういう経験を何度も繰り返していることもあり、この本への関心が高まりました。

さて、スマホはもちろん、最近、PCでもこの種の広告増えましたよね。

たとえばこんな経験はないだろうか。ウェブメディアの記事を読んでいたら、「続きを読みたいなら、これから15秒間広告を見てください」と強制的に広告動画などの視聴を強いられる経験だ。  これを業界ではリワード広告という。15秒間の苦痛にたえると「リワード」(報い)をもらえるということだ。これが強烈なストレスを読者に与えているようだ。


鈴木聖也. 最近のウェブ、広告で読みにくくないですか? (星海社 e-SHINSHO) (p.18). 株式会社星海社. Kindle 版.

でも、こんな広告を入れるくらいなら有料化した方がいいんじゃないか、って思うんです。なんなん?って。有料化するほどでもないのか?とか。

とにもかくにも広告だらけになってしまったメディアサイトが至る所で大発生(ブログもそんな感じですよね)、なんでこんなことになってしまったのか、その背景と経緯をウェブメディア『みんかぶマガジン』編集長の鈴木聖也さんがストレートに説明されています。

↑のインタビューにもある通り、有料課金の読者を獲得されているのですが、その過程での気づきや仮説も本では述べられています。

僕自身、noteで有料記事をつくっているので鈴木さんのご意見は参考にできるかもしれない、と感じました。

私はタイトルは長くするべきだと思っている。

鈴木聖也. 最近のウェブ、広告で読みにくくないですか? (星海社 e-SHINSHO) (p.87). 株式会社星海社. Kindle 版.

タイトル、大事。と繰り返されています。この意見の理由は本で述べられています。

特集はテーマに主眼を置き、連載は作家に主眼を置いている

鈴木聖也. 最近のウェブ、広告で読みにくくないですか? (星海社 e-SHINSHO) (p.90). 株式会社星海社. Kindle 版.

なるほどなあ、と感じました。

そして、この仮説。

無料部分で問題意識を伝え、「自分ごと」として興味を持ってもらい、有料部分でその結論を述べる。これが有料記事の構造である。

鈴木聖也. 最近のウェブ、広告で読みにくくないですか? (星海社 e-SHINSHO) (p.86). 株式会社星海社. Kindle 版.

僕も「どこから有料にするか」という区切りをどこに置くかを決める際に意識しておきたい、と思いました。

ここまで述べた仮説について、著者の鈴木さんはこのようにも述べられています。

今はそれが正解だとしても、未来永劫それが正解のまま続くことはあり得ない。では、どうやったら正解を求められるのか。結局は読者との対話を続けるしかないのではないかと思っている。

鈴木聖也. 最近のウェブ、広告で読みにくくないですか? (星海社 e-SHINSHO) (p.82). 株式会社星海社. Kindle 版.

結局はそうなんですよね。問い続け、学び続ける。その姿勢が大事。

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最初の問いに戻りましょう。

最近のウェブ、広告で読みにくくないですか?

こうなってしまった背景、理由についての鈴木さんの考察は、ぜひ本を読んでご確認ください。

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renny | 投資家
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