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もしも○○さんが投資先選定に関わるファンドがあったら、あなたは投資しますか?

#イケウチな人たち  が更新されましたね!

青山ブックセンターの店長、山下さんが今回の主役。

青山ブックセンター?

お店の名前は知っています、聞いたことあります。でも、お邪魔したことは、、、記憶に残っていません。多分、お邪魔したことはないと思います。

私は本屋さん、結構好きです。月に数回は勤務先の近くの大型書店にぶらりと訪れます。資産形成の実践も本との出会いがスタートですから。本屋さんの魅力は、事前に想像してなかったような出会いがあることです。

山下さんのインタビューでも当然触れられているのがアマゾン。避けて通れないですよね。

彼は、「本は、日本全国どこで買っても中身が一緒だからこそ、本屋としての在り方を工夫していかないと生き残れないと思う」と語ります。

全くその通りですね。本屋さんがアマゾンに対抗、対抗するのは無理か、差別化するには「工夫する」それあるのみでしょう。アマゾンに無くて本屋にあるもの。やっぱり、それは想像しなかった出会いなんだと思います。私もアマゾンで本を買います。でもそれは「お買い物」というよりは「調達」「購買」のようなものです。目的のものを素早く探し、注文する。レコメンドは色々出て来ますが、そこに驚きはほとんどありません。以前はレコメンドされた本の中身が少し読めたら確認してみることもありましたが、今はまずそんな行動を取りません。お買い物としての「たのしさ」がないのです(個人の感想です)

想像していなかった出会い(それは本じゃなくてもいいわけで、人やコトでもOK)や発見が提供できれば、本屋さんは、様々な体験へとつながる「お買い物」の場としてまだまだ可能性があるんじゃないか、って私は思います。

で、まあ、ここからはいつも通り(笑)なのですが、今回のインタビューを投資信託に絡めて考えてみました。

アクティブファンド はメディア、キュレーター

アクティブファンド (ファンドマネジャーが投資先を選び出して投資するファンド)は、メディア、キュレーターだと常々考えています。今回の文脈で言えば、アクティブファンド は、工夫を凝らす本屋さん、と喩えることができるかもしれません。一方、アマゾンは、世界全体の会社を選ぶことなく投資するインデックスファンド(パッシブファンド)になるでしょう。工夫を特に感じさせない本屋さんは、インデックスファンド的と言えるかもしれません。

ファンドを保有するということは、投資先の「オーナーになる権利」を買う、ということが出来ます。個人の感想ですが、アマゾンでの買い物は「たのしさ」が無い「調達」「購買」です。インデックスファンドも同じことが言えるような気がします。つまり、「オーナーになる」こと、そこに「たのしさ」は生まれるのはとても難しい。もちろん、そんなものいらない!必要ない!というのがインデックス運用ですから、それはそれでOKなのですけれど。

私が長くお世話になっている投資信託(アクティブファンド)が、 #鎌倉投信  さんが運営されている『結い 2101』です。

アクティブファンド を工夫を凝らした本屋さんだと考えてみると、新しい投資先を追加するということは、本の中身を調査、精査して、「この本をぜひお客さんに届けたい」と考えて、新しい本を仕入れること、店頭にディスプレイすること、になると思うのです。本じゃなくて音楽でもいいかな。鎌倉投信の皆さんが、次に新しくどんな本、もとい、投資先を紹介してくれるのか、それをワクワクして待っているのです。既に知っている会社だったら「あ、その会社なのね」と感じ、馴染みのない、知らない会社だったら「え、その会社って何の会社?」って。そこには「お買い物」としての「たのしさ」があるんですよね。

投資先を厳選している投資信託だと、その「たのしさ」がきっとあるので、そういう側面をもっと発信してもらいたい、と思うのです。

「たのしさ」にいつまで経っても向き合わない金融業界

竹川美奈子さんのツイートです。

私も似た想いを持っていますが、詰まるところ、供給者側、業界側が(最近ではこれに加えて役所も)、何十年にも亘って、ある固定観念に囚われているのではないか、と最近感じています。

その固定観念とは「運用成績の良い商品を提供しなければ」というものです。(もちろん、「自分たちが儲けるために」という流れが長く続いてきたという側面もありますが)最近のインデックスファンドの安売り合戦もこの流れにある、と思います。しかし、これを何十年もやって来たけれど、「貯蓄から投資へ」は、遅々として進んでいません。悲観的な見方かもしれませんが、インデックスファンドの安売り競争やつみたてNISAでもダメなんじゃないか、って思っています。理由は簡単で「たのしくない」からです。

「運用なんてつまらなくていい、いや、つまらない方がいいんだ」

という声が聞かれます。確かに、それは一つの正論だと思います。しかし、「つまらない」ものが広まるわけないやん、と思うのです。で、こういう話が出ると、値動きが少し激しいものが「面白かろう」と考えて、妙なファンドが出て来ます。確かにお金は集まったりするでしょう。でも、それはバケツの中の水をかき混ぜているだけの話で、バケツの中に新しい水が流れ込んだりはしないのです。

「お金が増える」「値動きが激しい」=「たのしい」

と業界側が思い込んでいるのです。この公式に何十年と囚われているのです。で、この公式を「その通り」と受け入れ人たちにのみ、金融商品が受け入れられてきたのだと思います。結果、市場は大して広がらない。

業界も役所も「価格」「値動き」それに目がいって仕方がない。投資先、対象に対しての「愛」が薄い、無い、そんな風に見えてしまうんです(偏見かもしれません)。

松本大さんじゃなくて、松本人志さんでもいいじゃんねー

先日、発表された、マネックス・松本大さんが運営に携わるファンドの発表がありました。よくよく考えると、別にこれが松ちゃんでもいいんじゃないか、って妄想しちゃいました。松ちゃんと一緒に「オーナーになりたい」会社を探して、一緒に応援するみたいな、そんなファンド。松ちゃんじゃなくてもいいですよ、ジャニーズ事務所でもなんとか坂でも。受益者限定特典(イベント、情報発信)を設けて、一緒に株式投資を「たのしむ」。スポンサーとか色々の利益相反はあるので実現は難しいでしょう。例えば、こういうのは実現し易いかもしれませんね。著名な個人投資家をアドバイザーに迎えるファンド。ま、ただ、これは結局、バケツの中をかき混ぜるだけなのですけれど。

何が言いたいか、というと、「(長く)投資をたのしむ」ために工夫されたファンドに挑戦する、ということです。そこから得られる「たのしみ」の一番最初に「お金が増える」とか「スリル」とかを置かない。「応援」や「関係」とか、そこから得られる「たのしみ」を中心に据えた投資信託、いかがでしょうか。

イケウチな人たち。 から随分と脱線してしまいましたが、こんなことを考え出したらなかなか眠れなくなりました笑

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