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記憶喚起のシステムは大変ありがたいですね。

FacebookのMemoriesを毎朝チェックする。
(日本語表記だと「思い出」とかになってるんだろうか)

それによると2011年の今日、「背負ってるもんが重くても、自分の足で踏ん張るのだ。」という投稿を当時の俺がしていたらしい。

それに深い意味があるのか、それとも単に通勤時のリュックに重いものを積めて運んできたあとだったのか、このときに実際に自分に何があったのかはきれいさっぱり忘れてしまった。

今では背中に背負っているものより腹のほうがすっかり重くなってしまってとても困っている。

同じ流れなのだが、2018年の今日はどうやら「庚申(こうしん)の日」だったらしい。今年の庚申の日は6日間あって、すでに過ぎてしまったのが1月18日、3月18日、5月17日、7月16日、9月14日(月)。で、のこりが11月13日である。

「庚申」は陽性の金気が充満する日らしく、商売や相場など、お金に関わる物事を行うのによい日なのだそうだ。

江戸時代の民間信仰には「庚申信仰」なるものがあって、寝ている間に「三尸(さんし)虫」が悪事を神様に告げ口しに行かないように、夜通し不眠で猿田彦命(さるたひこのみこと)や青面金剛を祀る風習があったそうだ。

「三尸虫」というのは人が生まれながら抱えているという体内の3匹の虫のこと(道教思想)。「腹の虫がおさまらない」とか、「虫がいい」とか「虫の居所が悪い」とかいうときの虫である。上尸が頭の中、中尸が腹の中、下尸が下半身にいる。

頭では宝や金を、腹では大食いを好ませ、下は好色だ。この虫が神様に悪口を告げ口しに行くらしい。自分が体中で悪さを仕倒しているのに、寄生している人間のせいにして告げ口をする虫なんて最低最悪。本当にろくでもないではないか。

猿田彦命様でも青面金剛様でも、フリーザでもセルでもいいから、そんな虫退治してほしい。いや、根絶やしにして欲しい。

神様も夜中に人の悪口なんか告げ口に来られても絶対に迷惑だったろうから、神様とってもそのほうがよかろうというもの。

昨日の昼に何を食べたか思い出せないこともある中、Facebookがこうして毎年記憶喚起させてくれるのは本当に有難いことである。


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