歩きながら何か気分が明るくなる話題がないかと、最近起こったことを思い起こそうとしてみた。
今朝は荷物のコレクションにリンドフィールドの郵便局に来た。
住んでいるところの郵便局だ。オフィスのあるチャツウッドから二駅北。シドニーシティからも遠ざかることになる。
写真の通り、天気はとてもよかった(今もいい)。
田舎の郵便局だからなのか、始業時間の9時の前に入り口のドアは開放されていた。自動ドアですらない。
俺が客一番乗りで、律義に外で待っていると、カウンターのお姉さんが手招きして呼んでくれて受け付けをしてくれた。ありがたいことだ。
荷物はインターネットのプロバイダーからで、中身はモデム。こういうの音痴でよく分かっていないのだが、アパート全体だか、地域全体だかで、NBN BUNDLESというやつに強制的に変更させられる。費用は$10で、新しいモデムが送られてきて、後日作業員が変更に来る。こういうのはアップデートされていくものだから止まってもいられないのだろう。
用事を終えて、リンドフィールドからローズビルを通過してチャツウッドのオフィスまで二駅ぶん、40分ほど歩いた。
こんな社会状況下になってから毎週末に15から18㎞ほど歩いているのでこのくらいは何でもない(トレッキングの話はまた別に書こうと思う)。
歩きながら何か気分が明るくなる話題がないかと、最近起こったことを思い起こそうとしてみたがそんな話は一つもない。
敢えて良かったことを挙げるとすれば、例のアレにかかって寝込んだり、医者から全身癌による余命宣告をされたり、事故に遭って入院して全身包帯ぐるぐる巻きで身動きがとれなくなったりしていないということだろうか。
俺を目掛けて隕石も落ちてこないし、建設中の高層ビルがこのオフィスビルに向かって倒れかけてくることも飛行機が突っ込んでくることもない。
宇宙人にさらわれたりもしないし、鬼に食われたりすることもないし、ゴジラやウルトラマンに踏みつぶされることもない。
コナン君や金田一君のように毎週毎週次から次へと殺人事件に遭遇することもない。だから人間の死体を見ることもない。お化けにも会わない。
そう考えるとめちゃめちゃラッキーなんじゃないかとも思うことができる。
めちゃめちゃラッキーなんじゃないかと思うが、たいして気持ちが明るくなるわけじゃないのが玉に傷だったりする。
窓の外では真っ青な空が、チャツウッドの街を覆っている。