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もしかしたら今の若者は「根性」って言葉を知らないかもしれん。凝ったことがないから「肩こり」が実際にどんなのがわからない、みたいに。

最近めっきり「根性」って言葉を聞かなくなった。
どう思います?

「努力」とか「根性」とか、そういうのは全然流行らなくなってしまった。
「努力」はまだしも「根性」は本当にない。

考えてみても21世紀に入ってから口に出して「根性」と言ったことがあったか思い出せない。「根性」って書きたい、という子供にも大人にも会うことは皆無だ。

「努力」と「根性」はコンビだったはずだ。

片方だけはいまだにちょこちょこテレビに出てはいるけど、もう片方は一切見なくなった漫才コンビのようだ。

もしかしたら今の若者は「根性」って言葉を知らないかもしれん。単語として聞いたことはあるけど、どんなのか分からないって感じで。

ほら、「肩こり」という言葉自体はしっているけど、実際にどんなのが「肩こり」なのか、凝ったことがないからわからない、みたいに。

秘密のケンミンショーに出ている土田は知っているんだけど、相方の対馬(すでに引退)は知らないみたいに。

国語辞典からも「根性」が消えちゃう日が来るのだろうな。

「やりたくなければやらなくていい」
「したくないものを無理にする必要はない」
今はこういうのが主流だ。

今の世の中では「根性」は育たない。
「そんなの育てなくていい」という空気の方が濃いのだろう。

ただ、もちろんそれだけ、というわけではない。
堕落の道を転げ落ちろ、と言っているわけではない。

「食べたくなければそれを食べる必要はないが、同じ栄養素のとれるこっちは食べなさい」と言うことである。
きちんと「その代わり」が用意されている。とても論理的に、だ。

「根性」は「代替」とか「選択」にとって代わられてしまったのだ。


とはいえ、である。
「代替」とか「選択」って書きたい、
という子供にも大人にも全く会ったことはない。

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