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自己紹介 - 私がnoteを始めた理由 -

はじめまして、須能玲奈です。NYへ渡って丸14年の節目にnoteでも記事を書いていくことにしました。私は2022年にNYで自身の会社、Cross Cultural Consultingを立ち上げ、日本と米国の公認会計士として日本起業の米国進出や進出後の会計面での支援やビジネスコンサルティング、米国での就職や転職サポートを行っています。

noteでは、NYのビジネスや社会、アメリカでの仕事などについて、NY在住者としての私独自の視点で綴っていきたいと思います。また、戦略的に転職を行い、語学学校から就労ビザ(H1Bビザ)を経てグリーンカードを取得した自身の経験をもとに、米国での就職や転職に興味がある方に向けて、米国でのキャリアを築く方法についても書いていく予定です。

NY北部キャッツキルの友人の別荘にて

今日は最初の記事なので、私の自己紹介から。
東京生まれの東京育ち。帰国子女でもなく、NYへ渡るまで長期間海外で生活したこともありませんでした。でも、幼少の頃から英語の響きが好きで、英語を話せるようになって日本の外の世界を見たり、世界中に友人を作ってみたりしたいとの想いを抱き続けてきました。

そんな私の人生が大きく変わったのが、大学一年生の時のNY旅行。マンハッタンの摩天楼の中に身を置いたときに、地面の底から湧き上がってくるような強烈なエネルギー、他の都市では感じたことのないパワーを感じたのです。当時はいつか海外の都市に住んでみたいと漠然と思っていただけでしたが、初めてのNY旅行でNY移住を決意しました。

そうは言っても、当時はまだ大学一年生。NY移住のための知識や経験は全くありませんでした。大学卒業後、公認会計士二次試験に合格してあずさ監査法人の国際部で働き始めた3年後、会計士としての最後の試験に合格した時、将来のことを真剣に考えました。素晴らしい同僚たちに恵まれ、少しずつですが積み重ねてきたキャリア。傍から見たら順風満帆に見えたかもしれませんが、5年後、さらには10年後、そしてもっと先までのキャリアパスが見えている人生に物足りなさを感じたのです。そして、その時に、NYへの熱い想いが蘇ってきました。

米国へ渡るケースは、大学や大学院留学、研修生、駐在員が一般的だと思います。ただ、私の場合、そのいずれにも当てはまらない方法をとることにしました。語学留学を経て現地就職という方法です。どうしてそのような一風変わった方法をとることにしたかは別記事で書きたいと思いますが、1年弱の準備期間を経て、30歳目前の夏、単身渡米しました。

NYで大好きな公園の一つ、ブライアントパーク
初めてのNY旅行でもここにやってきたのはよく覚えています

学生ビザ取得のための大使館で渡米目的を疑われて2回も面接を落とされたり、渡米直後にアメリカ人ルームメイトに嫌がらせを受けて夜逃げのような形で引っ越しをしたり、仲が良かった語学学校の友達に裏切られたりと、最初はどうしてこんなに事件続きなのかと思うようなNY生活でした。でも、10年もの間想い続けた憧れの街での生活はそれ以上に刺激的で、思ったように英語が話せず不便な思いをしながらも、それを上回る何かがありました。

リーマンショックの尾をひいていたNYでの現地就職は、移民でビザサポートが必要な私にとっては想像以上に大変で、結局1年もかかってしまいましたが、奇跡的に就労ビザをスポンサーしてくれる日系企業の子会社と出会い、私のNYでの社会人生活は始まりました。現地採用スタッフの就労ビザのスポンサーは過去に行ったことがないというほぼ駐在員からなる社員10人ぐらいの小さな会社が、私に就労ビザ付きのオファーを出してくれたのは今考えても奇跡のような出来事です。

そんな綱渡りのような状態で幕を開けたNYでのキャリアですが、最初の9年は、渡米時からの最大の目標であったグリーンカード取得のために捧げた日々でした。節目節目で以前からの友人や知り合いに助けられ、Ernst & Youngの日系企業監査部門在籍中に会社を通じてグリーンカードを取得することができた時、渡米9年にしてやっとNY生活でのスタート地点に立てたと安堵したことをはっきりと覚えています。

高層ビルと昔ながらの建物が混在するマンハッタン
そんな街並みもニューヨークの魅力

日米の中小企業から大企業、さらにはスタートアップまで、様々な企業で経験を積んだ後、自身の経験を生かして日米の架け橋になりたいとの想いから、2022年に起業しました。米国進出を夢見る日本企業は多いですが、生活習慣や価値観、嗜好の違いから、日本でどんなに流行っているものでも、米国ではそのままでは通用しません。米国人の好みに合うように細かい部分を含めて調整が必要なのです。そうした現状を目の当たりにしてきた自身の経験から、日本と米国の公認会計士として、米国進出を目指す企業が米国で羽ばたくことができるように会計面を中心に支援することを続けていきたいと思っています。

また、米国での生活を夢見て渡米したいと思っているものの、どのようにしたらよいか分からず渡米ができずにいる人が一定数いることも事実です。実際、渡米前の自分自身がそのような状態で、当時は仕事から帰っては夜な夜なNYで暮らしている人のブログを読んで情報収集を行っていました。渡米後も試行錯誤の連続でしたが、NYへ渡って日本にいたらできないような貴重な経験を積むことができ、私の人生が大きく変わったのは事実です。日本に住み続けていたらしなくてもよい苦労や大変な経験をしたことも事実ですが、NYでの生活にはそれを上回るものがあり、私は今でもこうしてNYで暮らしています。そうした自身の経験から、米国で暮らしたいと思っている方々に私の経験を共有していけたらと思っています。

noteでは、米国でのビジネスやトレンド、米国で働く際に知っておきたいこと、米国就職や転職のためのノウハウなど、NY在住者の視点から生の情報をお伝えしていきたいと思っています。

常に進化しているニューヨーク。パンデミックの間にオープンした人工島リトルアイランドは独特のデザインがひときわ目を惹きます。奥はウォール街の高層ビル群。

ガイドブックでは知ることができないリアルなNY生活や観光情報、NYの楽しみ方は、渡米時に始めたブログ、NYに恋して、で引き続き綴っていきます。

2009年の渡米とともに開設したブログ

また、渡米から語学学校、現地就職を経てグリーンカードを取得するまでの物語は、2020年11月にキンドルで出版した「ニューヨークで学んだ人生の拓き方 - 帰国子女でない私が11年のNY生活と米国企業で学んだ国際人になるためのヒント-」(日本国外在住の方はこちらから。アマゾンの仕様上、タイトルが英語表記となっていますが、中味は日本語です)に詳しくまとめていますので、私のプロフィールに興味を持ってくださいましたら、本も読んでいただけたら嬉しいです。

ありがたいことにアマゾンで4.5つ星のレビューをいただいています!

noteを通じて多くの方々と繋がることができることを楽しみにしています!

2023年8月11日
須能玲奈




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須能玲奈 (Rena Suno)
2009年に単身NYへ渡り、語学学校から就労ビザ、グリーンカードを取得したアメリカでのサバイバル体験や米国人と上手に働くためのヒントをまとめた「ニューヨークで学んだ人生の拓き方 」がキンドルから発売中です。渡米したい方、日本で欧米企業で働いている方に読んでいただけたら嬉しいです。

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