自炊=餌、からの脱却
生きる上での楽しみ、そのひとつが食事。
学生時代、医者を目指す友人が食にかなりこだわっていて、「あと何回食事ができるかわからないんだから、1回1回を大切にしたい」と言っていた。
当時腹が膨れさえすればという心持ちで食事していた自分は正直「まだ20代も半ばなのに……」と思った。
貧乏学生だったので、学食やカフェテリアで買える軽食と、調理しやすい食材での自炊が主な生活。
酷い時は買い物できるだけの小銭もなく、玉ねぎを出来るだけ薄くスライスして炒め小麦粉を水で溶いたものを流し焼いたものや、大切に大切に取っておいたシチューのルーをお湯に溶いただけのものを口にしていた。
シチューのルーって、野菜と肉を煮て牛乳や豆乳を加えるとあんなに美味しいのに、コショウとお湯だけではなぜあーも不味いのか……
だれか語り合える人がいないものか。
社会人1年目も非常に貧乏で、駅前のよくあるパン屋さんで期間限定!と貼りだされたスイートポテトパンという魅惑的なものを、どーーしても食べてみたくて、小銭を掻き集めて財布と相談……どころか審議に審議を重ねて買ったときの喜びは、秋になる度に思い出してしまう。
まぁそんな貧乏エピソードはいいんだ。
諦めは良いタイプなのでまぁ苦労というほどではなかったが、少しずつ仕事が軌道にのり数年、最近では前述の友人の気持ちがよくわかる。
幸い胃が強いので、30代になっても焼肉もトンカツもドンと来いというかんじだが、代わりに腸が弱い。
脂にやられて真夜中にPPということも月に何度あることか。
そこで腸活に興味がでてきた。
発酵食品がいいらしい、というざっくりした知識しかないので細かいことは鋭意お勉強中だが、まずは少々違った食材を使って料理してみようという気持ちに。
その第1弾は「切り干し大根」
前置きが長かったが、この切り干し大根、兼業主婦でもある姉のオススメ品だ。
COOPの宅配サービスで毎週購入するものが決まっているらしいのだが、その中に必ず入れる商品らしい。
切れてて使いやすいし独特な香りもないよーというので有難く頂戴し、この度晴れて切り干し大根デビューである。
切り干し大根といえば煮物。
人参とおあげと一緒に醤油味で煮ているイメージだが、今日は煮物の気分ではない。
メインは日高屋の冷凍ギョーザだし。
なんなら人参もおあげも今冷蔵庫にはない。
サラダ風にはならないものか??
とそこで頼りになるのがDELISH kitchenアプリだ。
食材を入れて検索。
「切り干し大根・キュウリ」
鶏ササミならあるからなーと思っていたが、ツナとマヨサラダというのがヒット!
こんな限定的な食材で素晴らしい。
動画で教えてくれるところも素晴らしいが、今回は調味料だけ参考にさせていただき、目検討で全てを和え完成!
美味しかったわぁ……
ボウルに全て投げ入れ、塩とツナのオイルでキュウリをしんなりさせてから、好きなだけすりゴマとマヨをぶちこみ、ポン酢で調整。
写真を撮るほどもないあまりに我流乱雑な1品だったが、これはリピ確定である。
よし、姉に報告だ。