「自立した考えで動いてくれる人材が欲しい!」なら、そもそも雇ってはダメなんです。
こんにちは、広報のななみです。
わたしが気になった記事について小宮さんにインタビューしたことをまとめてくシリーズです。
今日の記事
【コロナ禍で生まれた働き方の価値観】
~雇う雇われるの新しい考え方~というテーマで、西原町のさわふじマルシェの一角でひっそり!?開催しました。昨日。
「採用」のコンサルな私ですが2019年の後半から、「こりゃ、採用では問題解決しないぞ。」というケースを目の当たりにしてきました。
幻のような2020年を経て、2021年。これからは「求職者ではない人」とどうつながるか?も企業は考えていくといいと思います。
さらに言うと「雇われる意識がない人」とどうつながるか?は、採用という行為をさらに深化させる必要があります。
採用のセミナーではよくこう言ってました。
「土日休みですと求人に書くから、土日休みたい人が集まります。」
本当は土日も働いてもらう可能性がある仕事なら、「土日休めます!」と書いたらダメだと。
#当たり前なんですが書いちゃう企業多いんですよ
これと全く同じ理論で「自立した考えで動いてくれる人材が欲しい!」なら、そもそも雇ってはダメなんです。
「雇用します!」と求人を出せば、雇用される意識の人が集まる。当たり前ですね。でも「雇いません。」と発信すると「自立・独立している人」が集まるのです。だって、この人たちは「雇われたくない」のですから。
「企業たるもの、社員を雇い、その家族を養い、社会保障にも入る。それが義務だ。」という経営方針を否定するつもりはさらさらなく、僕はそれを望んでいない労働力や人材が、ちまたに多く生まれてきていることを目の当たりしてきている。
だから「働き方のミスマッチ」が出てますよ。それをお伝えしていかねばと思っています。
【3月以降「そういうの喋って!」というご依頼もどしどしお願いします。】
https://www.funship.jp/seminar.php
※オンラインの登壇依頼もOK。バカ高い講師料とか無しで喋りますのでご気軽にお問い合わせください。
2021.02.11
こちら、一年前に小宮さんがfacebookで書いていた記事です。
今日はこの記事についてインタビューしていきたいと思います。
採用では解決しないケース
Q1:「採用では解決しないケース」について教えてください。
小宮さん:
ここで使っている採用って「雇う方と雇われる方のマッチング」を指しています。狭義の意味での採用です。
例えば前回記事の書いたように後継者の確保って、跡継ぎも役員報酬をもらうから広義の意味では採用なのですが、「雇われる意識の次期社長」って意味不明でしょ?
▼前回の記事はこちら
次期社長は、継ぐ、発展させる、継続させるという意識であって「雇われる」意識ではない。だから狭義の意味での「採用」では解決しないケースだと思っています。
また、専門性のあるプロフェッショナルが必要な場合も同じように採用では解決できないケースがあります。例えば、工場のある生産ラインを改良するための専門家。ECサイトを立上げて仕組みを作るまでの専門家、会社のツールをDX化するための専門家など、プロジェクト単位でのお仕事を好み、1社に属するより自由も報酬も得られるプロは、「雇用されたくない」わけなので、こういう人が必要な場合も狭義の意味での採用では解決しないですね。
つまり求人市場にいない人を採用しようと、いくら求人広告を打ってもそもそもいない場合がある。発信の仕方や量の問題じゃない。そういうケースのことです。
「広義の意味での採用」と「狭義の意味での採用」という考え方。前回の記事で、小宮さんが考える広義の採用は必ずしも「雇う⇔雇われる」という関係だけじゃないという話がありましたね。
そして、求人市場にいない人(雇用されたくない人)を探しても見つからないのは当たり前と前回も話してましたね!!!
採用で問題解決しないワケ
Q2:なぜ採用では問題解決しないの?
小宮さん:
採用で解決するのは、「企業側が雇う/求職者側が雇われる」というケースのみ。例えば人口100人くらいの小さな村をイメージしてもらえばいいのですが、そこで「WEBデザイナーを雇いたい」と言っても、存在しない場合があります。
でも企業側は、なんらかの理由で「WEBデザイナー」さんが必要なのでしょう。
この場合必ずしも採用で解決しないし、しなくてもいいケースがあります。
「こりゃ、採用では問題解決しないぞ。」というのが否定的な意味ではなくて安心。。。
求職者ではない人との繋がり方
Q3:求職者ではない人とどうやったら繋がれる?
小宮さん:
広報・PRなど常に情報発信しておくことだと思います。SNSなんかも含めて。
人は自分を「求職者だ」と思っている人はほんの一部です。むしろそれ以外の人が多い。僕はそれを「潜在的求職者」と呼んでいます。
今、ハローワークに通っているわけでもないし、求人サイトを見ているわけでもない。でも良い仕事、良い人、良い会社と出会い、そこから応募やスカウトが来たら考えてしまう。そんな人ってたくさんいます。事実、そういう人を多く見てきました。
やはり、人と出会ったり、繋がったりするためには、常に情報を発信することなんですね。苦手な人多そうですが頑張りましょう。
良い人に出会ったらカレシがいてもちょっと考えちゃうみたいなカンジ?ちょっとわかるカモ!?(笑)
「求職者ではない人」と「雇われる意識がない人」の違い
Q4:「求職者ではない人」と「雇われる意識がない人」の違いは?また、雇われる意識がない人と繋がるには?
小宮さん:
「求職者ではない人」というのは、仕事を意識的に探しているわけではないけど、良い仕事、良い人、良い会社と出会いを無意識に求めている人全般。
「雇われる意識がない人」というのは、その中でも文字通り雇われる意識がない、フリーランス、個人事業主、経営者などのことを指します。また今は雇われているけど次はもう雇われる働き方は辞めようと準備している人も含まれますね。
そういう人と繋がるためには、やれることはたくさんあると思います。人に紹介してもらったり、交流会やセミナーに参加して名刺交換することもある。クラウドワークス系のお仕事サイトで出会うこともあるでしょうね。
ただここでも、広報やPR、SNSでの発信が基本中の基本だと思いますが。
繋がるためにやれることはたくさんあるってなんか心強い。発信しつつ、いろんなことをやるのが良さそうですね!
「雇いません」の発信の仕方
Q5:「雇いません」と発信するのはストレートすぎる気もするのですが、本当にこのまま発信していいの!?もう少し良い伝え方があれば教えてください。
小宮さん:
求人広告に雇いません。と書くと謎かもしれませんね。ただ私自身、SNSで発信する時は「雇用ではない」ことは明記することが多々あります。
仕事を求めている人の中には、様々な事情で雇われたくない人っているんです。
何もフリーランスの人ばかりではありません。現在、失業保険もらっているからお給料は貰ってはいけないが、お仕事の経験や見学として働いてみたいという人だっています。
大学生のインターンシップだってそうですね。大学を辞めてまで雇用される覚悟は持ってないでしょう?
そういう意味で、「雇いません」という発信ってそんなに過激じゃないし、珍しいことでもないんです。
「雇いません」というのは珍しいことでもないと聞いて「へえ!」となりました。きっとまだその感覚がない人の方が多い気がするので、珍しいことでもないということを知っておくことが大事でもあるのかなと思いました。
小宮さんの講師料
Q6:最後に、「バカ高い講師料」ってどのくらいですか?(笑)
小宮さん:
講演1回につき数十万、TVで有名な人なんかだと100万円以上なんて人もいますもんね。僕は講演の仕事は広報だと思っているので、1万円でも日程さえあれば喋ります。
講演の仕事=広報と捉えているあたりがさすが小宮さんだなと笑ってしまいました。というわけなので、費用が難しい場合はぜひご相談ください。
おわりに
わたしが気になった記事『「自立した考えで動いてくれる人材が欲しい!」なら、そもそも雇ってはダメなんです。』について小宮さんにインタビューしたことをまとめてみました。
<ポイント>
・とにかく発信を続けることが大事
・「雇いません」と発信することは珍しいことではない
・小宮さんの講師料はバカ高くはない
前回に引き続きですが、大事なのは、採用活動の際に求める人に向けてアプローチできているのかしっかり確認することです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?