【詩】迷惑
人に迷惑をかけることが、嫌いです。
私には、誰かの時間を奪う価値なんてないから。
人に迷惑をかける自分が、嫌いです。
いるだけで迷惑だと知っているのに、それでも今日を生きているから。
私自身が嫌いです。
この居場所を欲しがった誰かがいたはずなのに、私よりも上手くできる誰かがいるはずなのに。
そんな誰かを差し置いて、私があることが嫌いです。
辛いんじゃありません。苦しいんじゃありません。
そんな権利はありません。
ただ、生きることへの罪悪感と、上手くできない不甲斐なさで、死んでしまいたくなるだけです。
だけど、私は生きています。
死んだらまた、迷惑をかけてしまうから。
そんな言い訳を並べて、今日も誰かの手を借りる。
そんな私自身が、何よりも、迷惑。