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声劇台本「VRCやってる?」

人物紹介
 上司:VRとかわかんない人。YouTuberが流行っているのは知ってる。
 部下:VRチョットわかる人。最近はAIボイスチェンジャーにハマってる。

上司「VRCやってる?」
部下「やってないです。どうしたんですか急に」
上司「いやね。昨日、今後の事業展開に関する会議があったんだけど、バーチャル業界に進出することになったんだよ」
部下「バーチャル?ノウハウ何もないじゃないですか」
上司「そうなんだよ!だから社内で詳しいやつがいないか聞いて回ってるんだ」
部下「は〜、そうなんっすね。でも、私はやってないので知らないっすね」
上司「そっか~。なんでも、1台数万円する機材の他に高性能パソコンが必要だっていうじゃないか。初期投資が高すぎて視察も難しくてねぇ」
部下「いえ、うちで使っているパソコンはスペックが良いんで、デスクトップで入るなら余裕ですよ。機材もまぁ数万円をお試しで買うのは高いかもしれませんが、今はレンタルをしている業者もあるみたいなんで、視察だけならそこまでお金もかかりませんよ」
上司「へぇ~、詳しいね。VRCやってるの?」
部下「やってないです」
上司「そっか~。あ、VRCってアバターが必要なんだっけ?作るのにすっごいお金がかかるんでしょ?予算降りるかなぁ?」
部下「完全オリジナルで作るのなら予算取りも大変ですけど、無料配布のものもあるんで、視察程度ならお金はかかんないっすよ。イベントスタッフなんかで発注するのであれば、Boothというサイトに様々なアバターが販売されていますので、そちらを活用すれば費用は抑えられます。ただ、利用規約はアバターごとに違うんで、そこは個々の規約を確認する必要がありますね」
上司「へぇ~、そうなんだ。注意しないとね。やっぱりVRCやってるんじゃない?」
部下「いえ、やってないっすね」
上司「うーん、なるほどね。ああ、そうそう。ゲームショーやVket?なんていう大型イベントもVRCでやっているんでしょ?ああいう感じのをやりたいんだけど、やっぱり広告会社はさんだ方が良いかなぁ」
部下「まず、ゲームショーはxambrという別のVRサービスです。Vketも当初はVRCですが、今では独自規格を持っていますしどうなのでしょう?VRC上でワールド作成なんかを支援している団体があるらしいんで、そこに直接話を持っていくのが安上がりで確実かもしれないっすね」
上司「へぇ~、それは知らなかった。やっぱりVRCやってるでしょ」
部下「だから、やってないですって」
上司「嘘を言うな!君が夜な夜なケモミミ女の子アバターを使って遊んでいることは分かっているんだ!」
部下「くっ!一体どこでばれたんだっ!」
上司「経理の片岡君が教えてくれたよっ!」
部下「片岡ァ、俺を売りやがったな!ですが上司、あなたは勘違いをしている!」
上司「なんだね、勘違いとはっ!」
部下「俺、クラスターってVRサービスで遊んでいるので、VRCは詳しくないんですよマジで」
上司「あ、そっか~。本当に詳しくないのか」
部下「別の課に、VRCでサキュバスやっている奴知ってるので、紹介しましょうか?」
上司「あ、お願いできる?」

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