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作家ごっこ

24
本
超短編
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れんたろう
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れんたろう

青い道（春）

青い道（春）

彼女はこの道を歩くのが好きだった。
眼が悪いのにわざと眼鏡をはずして歩いた。
彼女はいつもドキドキしていた。

彼女は、内気な子だった。
休み時間になるといつも本を読んでいた。

放課後、彼女は教室に一人になっても帰らなかった。
ギリギリまで教室に残って本を読んでいた。

夕日が真っ赤に染まると、帰り支度を済ませ教室を出た。

彼女は、門を出るとみんなと違う方向に歩いて行った。
遠回りになる、規定

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れんたろう

れんたろう

奇妙、

奇妙、

反戦を謳った番組の後に、遠い国で爆弾が落ちたというニュースを見た。
僕はこうつぶやいた。

「ああ 奇妙だ。」
これなら、雨のように降り注ぐ蛇のほうがまだましだ。

めくれどめくれど、人の不幸を金にしようとする記事ばかりの週刊誌を見た。
僕はこうつぶやいた。

「ああ 奇妙だ。」
これなら、僕の部屋を飛び回っているユニコーンのほうがまだましだ。

傷つくことに怯えながら、仮面を被って罵り合うスマホ

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れんたろう

れんたろう

扉は少しずつ強度を増して

扉は少しずつ強度を増して

オレは、もうかれこれ16年間はここにいる。
バカでかい扉の前に為す術もなくここにいる。
ふと隣の部屋を見ると大きくなった隣人が、扉を破って勢いよく飛び出して行くのが見える。

オレも時々急に体が大きくなる時がある。
たが、扉に触れた途端、
｢でも……まぁ、いいや。｣
という声が聞こえたかと思うと、みるみる体が元に戻っていく。
前に外に出たのはいつだっただろう。
確か、ムカつくアイツにくだらない悪口

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