山椒は小粒でもぴりりと辛い【小説】
これ山椒の説明から書かなきゃならないのか。
でもnote読者の教養を信じていいとは思ってる。
ってそんなこと言ってる暇があったら書け、って感じですよね。
僕は、ことわざ、慣用句が大好きなので、でもよく忘れてて、
例えば「秋の日は、なんとか、って言うじゃないですか」って言って、
「秋の日はつるべおとし」という慣用句を使ったりします。
(秋の夕暮れはつるべおとしのようにあっという間に暗くなる、の意)
で、もう「山椒だから」と使います。
これで「山椒は小粒でもぴりりと辛い、から」
という意味だから、話し相手も大変。
(体は小さくても、才覚があって侮れない。
小粒でも辛い山椒の実のように、の意)
冒頭からどうでもいい話で始まりましたが、
この小説(どこから小説なんだ?)は有料記事です。
後半有料になりますんで、山椒の伏線回収は無料で見れるのかな、
そこら辺は微妙ですが、下げ(落ち)まで読むためには課金が必要です。
こんなことは最初に書けって話ですよね。
まぁでも、ことわざ・慣用句の世界に浸るのも
たまにはいいじゃないですか。
話は始まって、一汁三菜、きちんと昼食を食べてる、向かいで
1日3食も守らない僕。
こうやってただ昼食の時間を共にする相手が
出来たことが嬉しい。
側から見れば付き合っているのかな、
まぁそんなのどっちでもいいんだけど。
あれはそう、歓送迎会の時だった。
2次会で、自分が最年長か…、とかボヤきながら年齢を聞いてくる彼女。
僕の年齢を聞くと、1コ上か、ちょっと助かった、
と何が助かったのか分からないが、自分の年齢を遠回しに申告する
彼女に親近感を覚えたのは確かだ。
その夜は、それこそジンのロックが美味しくて酔い潰れたんだけど、
1コ下の彼女に介抱してもらって、
それがきっかけで、こうして昼食の時間を共にする関係になっている。
小柄で胸もなく、まぁ外見に褒める所は顔ぐらいか、って十分だよ!
いやいや外見だけが長所じゃなくて、
面倒見のいい、仕事も定時に終わらす、
ってあれ、なんで彼女はいつも定時に帰るんだ、もったいない。
会社にとってもったいない。要は仕事が出来る先輩なのだ(実年齢では1コ下)。
「この物語はフィクションであり、実在の人物等とは関係ありません」
という書き出しのノートをちょっと持ってきて、
(うわー小説内小説とかややこしい)
昼暇なんで、1人で書いていた。
ここ座っていい?と聞いてくる小柄な彼女。
介抱された手前、断れず、それから昼食を共にする、
もとい昼食の時間を共にするのだが、
それから体の関係になるのはそう容易いことではなかった。
くらいかな。ここが有料無料の境界線になりそうです。
でも続けます。
登場人物が2人なんて面白くない。
山椒というあだ名の同僚がいて、干支が一緒で早生まれだから
あぁ計算面倒だな。まぁ僕らと11か12くらい、
正確にはかなり離れている後輩が、
僕らの昼食会(僕は食べないが…)に割り込んできた。
山椒は社交性の高い後輩で、
彼女に教育係をしてもらっていた縁で、
一緒に昼食をとるのも不自然ではなかった。
それに山椒がいれば、カップルと間違えられずに済むというものだ。
でも、そう単純にはいかないんだな。
うちは完全年功序列排除の会社だから、
辞令が出て、山椒は係長つまり上司になる。
彼女は主任のままだ、あぁ、彼女は前から主任だったんだ。
主任は単にリーダーだから、ちょっと上司だけど違和感なく
同僚と思って(1コ下だし)昼を過ごしていたが、
3人同僚で集まるのと、
1人が係長というのはちょっと違う。
というか、違う方向に持ってかれた。
山椒が歳の離れた彼女に告白をするというのだ(って恋愛物かい!)。
「やめとけ、三角関係になるから」と忠告する僕もどうかと思うのだが、
山椒は突っ走る。
(今更ですが、長くなりますよ)
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