珍味ハタハタの刺身 居酒屋で一杯600円のシャルドネ
刺身の盛り合わせにはタコ、貝、鯛、鯖、ハタハタが並ぶ。
こちらがハタハタの刺身だ。
ハタハタの刺身というのは全国区ではない。鮮度が落ちやすい、痛みやすいといったことが理由のようだが、調理することでもひと味異なる美味しさを楽しめることもあてはまるだろう。ちなみに塩焼き、唐揚げ、煮付けなどが代表的な調理方法だ。
さて、ハタハタの刺身に箸を付ける。魚肉の弾力が強く、噛むとコリコリと音が鳴るかのようだ。味わいは淡白で、やや水分が多いようにも感じる。風味に強い個性があるわけではないが、やさしい味の調子と磯の香りは酒のお供にはぴったりそうだ。なんて思いながら、白ワインに合わせる。
ジネステ セレクション シャルドネ, 605円
Ginestet, Chardonnay, France, IGP
おおらかで陽気さを感じるリンゴなどの果実香、ほのかにフラワリーなタッチも、ボリュームは中程度。
風味にもゆったりとした陽気な果実味を感じる、カジュアルながら醸造は的確で隙はなく、ピュアな果実味をストレートに伝えている。
ハタハタをひと口、そして追いかけるようにワインをひと口。ハタハタの淡白で優しい風味、磯の香りに、ワインのおおらかな果実味がゆったりと寄り添った。タコ、鯛、鯖、貝と個性の異なる風味の刺身もしっかりとカバーするカジュアルで使い勝手の良いワインだ。
相性: ★★★☆☆