海老カツサンド (タマゴサラダ入り) ちょっと気合いを入れたシャブリ
昨晩、お腹を空かせた会社帰りにコンビニで海老カツサンドを買い、2,000円ほどの気軽なシャルブリ(村名クラス。特定の畑ではなく広くシャブリ村のブドウを使って作られたワイン) に合わせてみた。悪くない相性だった。ワインのやや甲高い柑橘の風味が、海老カツサンドにもう一つのソースのように働いた。
海老カツサンドを半分食べた後にセラーに見ると、格が一つうえのシャブリが残っていた。プルミエ・クリュ、一級畑から収穫されたブドウのみを使用したワインで、先ほどまで飲んでいた村名格付け(約2,000円) のワインの2倍の価格だ。
ラ・シャブリジェンヌ, シャブリ・プルミエクリュ, ヴァイヨン, 4,208円
La Chablisienne, Chablis, 1er Cru, Vaillons, France, 2019, 13.5%
シャブリを縦断するスラン川の左岸に位置する一級畑ヴァイヨン。シャブリにある40の一級畑の中でも特筆すべき品質のワインを生み出す。
青リンゴ、ライム、微かにグァバ、白桃、コシのある果実香、黄色い花をやや強めに。
ハリのある突き上げるような力強い果実味、堅さはあるが同時に様々な果実味、中盤からほんのりと樽香が鼻腔を抜けて厚みのある風味からドライにフィニッシュ。
海老カツをほお張り、その余韻が消えぬうちにワインをひと口。
海老カツサンドのエビの、揚げられて凝縮した旨味、それを包むマヨネーズの効いたタマゴサラダのボリュームのある風味にもしっかりとバランスする、一級畑のブドウの力強さ、樽の効いたクリーミーでリッチかつ透明感の高いピュアな余韻が堪らない。海老カツサンドには村名より、一つ格上の一級畑のシャブリが一段上の相性を見せてくれた。
相性: ★★★★☆