ボッタルガのスパゲティ サイゼリヤのヴェルディッキオ
サイゼリヤにて週末の夕食の続き。
エスカルゴのオーブン焼きで完璧な前菜のスタートダッシュを切った。
続いてボッタルガのスパゲティ。ボッタルガとはからすみのことで、日本ではボラの卵巣が原料だが、地中海地域ではマグロのものも用いられるようだ。
ワインは最初に注文したボトル1本約1,000円のヴェルディッキオを続ける。この後にイカスミスパゲティが控えているので、それに合わせるために飲み干してしまわないように気を付けよう。と注意しないといけないほど、気付いたらいつの間にかボトルが減っているワインだ。
Casa Vinicolas, Verdicchio deli Castello do Jesi, Italy, 2021, 12.5%, 1,100円(サイゼリヤ)
快活なグレープフルーツ、ほんのりと磯の香り、ファンネルのハーバルなタッチも。
みずみずしい果実味、芯のある酸味、塩味とミネラル感を強く感じる、舌に引っかかるような心地よいグリップ。この価格で品種の個性をしっかりと表現している素晴らしいワイン。
ボッタルガのスパゲッティは、からすみの塩味、そして魚卵の風味に共通する旨味とやや強い磯の香り、凝縮されたコクが素晴らしいコンビネーション。
シンプルにパスタの上にからすみを削った料理だが、からすみの風味・コクが強いので、これ以上の味付けはいらない。ワインの快活な柑橘香、潮の香りが、からすみの塩味、コクに完璧に調和。風味の強いからすみに口内が微かな乾きを覚えたところに、ワインのみずみずしい果実味がたまらない。
ワインに魚卵系の風味は喧嘩することが多く避けるべき組み合わせトップに入るが、そんなセオリーを超越したイタリアの食材と酒の素晴らしいペアリングだ。
相性: ★★★★★