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すみれ観劇ノート 2015年

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宝塚歌劇を中心とした観劇感想。2015年版です。
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2015/2/8 「風と共に去りぬ」

2015/2/8 「風と共に去りぬ」

★宝塚の「風共」は世界の名作とは別モノ

 2002年に初めて「風と共に去りぬ」を見たときの衝撃を私は決して忘れはしない。主題歌を歌いながら颯爽と去って行くバトラー、オヨヨと泣き崩れるスカーレット。そんな終わり方ってあるんだろうか。そもそも主演がレット・バトラー役の轟悠であるというのがおかしい、世界の名作になんという扱いをするのかと憤ったのである。その轟悠がふたたびバトラーとして舞台に立つのをわざ

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2015/1/25 「風の次郎吉−大江戸夜飛翔−」

2015/1/25 「風の次郎吉−大江戸夜飛翔−」

2015/1/25 「風の次郎吉−大江戸夜飛翔−」

★珍しい顔合わせでの宝塚版「鼠小僧」

 宝塚花組公演「風の次郎吉−大江戸夜飛翔−」(かぜのじろきち、おおえどないとしょー)は、鼠小僧次郎吉を主役に据えた日本物の人情喜劇である。昨今の宝塚歌劇では、いわゆる時代物を上演する機会は少ない。しかも喜劇となると、2007年月組「大阪侍」(主演:霧矢大夢)あたりが最後ということになるだろうか。

 花組

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