【無知の罰金】ボイトレが「意味ない」と感じる理由1選〜歌が上手くなるために〜
前回の「ベルティングとミックスボイスについて、6115字で執筆してみた」
の内容が非常に好評で、問い合わせが凄かったので、
今回は
成長し続けるボイトレ法(発声訓練)とは
について、解説します。
ちなみに3行で自己紹介しておくと、、
音楽活動未経験のスタートから個人で活動し6年目。
現在では紅白出場歌手、有名ボイストレーナー、大手教室ボイストレーナー、インディーズシンガーさんなどを指導する「発声の学校」の塾長イチです。
自分はトレーナーとしての能力のみでここまで仕事をしてきたので、
「声の解像度」でもっと皆さんに気づいてほしいことがたくさんあるわけです。
「いつまで腹式呼吸やってんねん」
「ハミングでスケールやるレッスンにお金払ったらあかん」
「難しい理論を逆に避けない方が上達は早いのになあ・・」
こういった人に起こっていることは1つで
「気付いてない」んですよね。
自分の求める声に対する解像度がボヤけていると、
習う先生やスクールも曖昧になるので、
求める発声作りに必要以上に迷子になる。
これがボイトレ迷子の方の状態なんです。
ただトレーニングを「なぞってる」だけが
ボイトレだと思ってる人は、本当に損をしてますよ。
楽器や喉そのものの機能について、声について先にインプットしておかないと、気づけるはずの違和感にも気づけません。
世の中の5割以上の人は「工程」や「ジャンル」を
粒度細かくみてから階段式で喉を作っていく
建設的なボイトレというよりも、
「いずれやり続けていたらできてきますよ〜」
といった、テクニック、アドバイスをなぞるだけ、
努力は報われる型の権威的指導者のボイトレに価値を感じてしまいやすい。
実際これがリアルかなと思います。
ですが、ご覧の通り、発声を変えるなら権威的な先生よりも声の統計学を幅広く持った人の方が良かったりします。
なのでボイトレについて理解できる人だけ、この先は読み進めてください。
正直、本物の発声訓練、ボイストレーニングに免疫がない人は
言ってることが難しく感じてしまうはずでしょう。
「こんな若造が言ってること信用できるかっ」て人も、読まない方がいいです。
大事なのは本質と結果なので、そこを理解できる人だけ読んでください。
本当にあなたにとって意味のある回になようお書きします。
「色々やってきたけど、何かがおかしい・・・」
「イチさんは昔から知ってたけど、今ならなんとなくわかってきそう・・」
そういう方にだけ今回、伝えたいことを全部伝えます。
【結論・発声を先に学んでしまおう】
さて、いきなり結論ぶっ込んで申し訳ないですが、
歌声の悩みを取る唯一の方法を話します。
それは「発声について、早めにさっさと学んでしまうこと」です。
理由は以下の5つ。
①何が正解かわからないままだから
②講師の技量ではなく講師を雰囲気でしか選べないから
③発声のタイプによってボイトレ流派が変わるから
④成長が極端に遅くなるから
⑤最悪お金と時間を無駄にするから
特に③が一番伝えたい。
自分が歌いたい、欲しいと思う声の型は
どんな型ですか?
これをハッキリさせないとボイトレ迷子になるんです。
実際過去の僕も、玉置浩二さんのような太い地声に憧れつつも、高音が軽く出せるワンオクロックのTakaさんの声も欲しいと思っていた時期がありましたが、
見事に両者の発声のバランスが違うので、
どっちつかずな高音発声になってしまいました。
今だからこそわかることなんですが、
「歌声の知識が浅かったから迷子になってたんだな」
って思うわけです。
僕の場合はそこから声について学べたので良かったですが、
多くの人はそれでも「雰囲気」で進めやっちゃうんですよね。
・動画の雰囲気で判断する
・雰囲気でスクールに行く
・先生の言ってることが感覚的すぎなのに疑問を持たない
・自分の対象ジャンルだけで他ジャンルの発声が賄えると思っている講師
これだと解像度が低い、粒度が大きいままなせいで、
できたはずであろう技術や発声も、ずーっとできないままに
なる確率がどんっと上がるんです。
本当に気をつけてくださいね。
かなり勿体無い時間とお金のかけ方をしてる人も多いんです・・
それは一概に講師、生徒さんが悪いという話ではなく
「相性」が噛み合い切ってないミスマッチ
だということです。
。
【発声を学ぶとは、自分の楽器と喉について知ること】
こういう話をすると、
「いやあ、ボイトレ講師になりたくて
ボイトレしてないんだけど・・」
なんて思った方もいるかともいます。
が、これ、半分正解で、半分違います。
少なくとも自分自身の楽器や喉のクセを知っていく、
そこから取捨選択していく、
自分自身が自分自身のボイストレーナーになっていく思考
って滅茶苦茶大切だということです。
どんなスポーツ選手や経営者、シンガーさんもそうですが、トップにいる人ほど
「一つのことを極めたが故の哲学や本質」を掴んでるはずです。
そういう人ほど、自分自身に対する探究心が凄まじいですし、
自分を磨くためならどんどん行動する・学ぶ姿勢があります。
ここについては異論ないと思うんですよね。
なので発声を学ぶというのはあくまで
自分自身が自分史上最高の自分になっていくために
必要な喉と声の使い方・教養を身に付けよう
っていう、シンプルな話なんですよ。
僕も都内10カ所上、ボイトレに数百万自己投資してわかりましたが、
トレーナーさんを選ぶ上で僕が欠かせないと思うことがいくつかあって
発声が育つ過程を熟知してるトレーナーさん
「なぜその練習が必要か」を言語化できるトレーナーさん
複数のタイプの方の改善症例を持っているトレーナーさん。
声や体が変わる体感を毎回経験させてくれるトレーナーさん。
他ジャンルの発声バランスを説明できるトレーナーさん。
この5つは本当に欠かせません。
1つでも甘ければもっと良い環境を探してもいいくらいです。
また歌がうまい先生も魅力的ではありますが、歌うまなプレイヤータイプの先生は根本的な喉や楽器が出来上がる部分というよりかは、
歌い方やそれっぽく魅せる部分を作ってくれる人が多いので、
そもそも声が出ない人にとっては「もう少し後」なことが多いです。
例えるならあなたが150キロ投げれる甲子園エースピッチャーだとして、
細かな投げ方のコツや意識を、イチローさんが甲子園児にアドバイスするみたいなものに近いわけです。どうですか分かりやすくないですかね⁉︎
なのでその系統の「格上アドバイス系ボイトレ」を中心にしてきた人は、一旦楽器育成に特化した本物のボイストレーニングを積んで、先に150キロ投げれるボディや肩を手にしてしまいましょう。
【まとめ】
まとめると、声の可能性は、
声についてのスペシャリストに学んだ方が早い
🟰歌ではなく、歌声を作る喉そのものを熟知した専門家に学んでしまおう
という内容でした。
ちなみに立場や対照範囲を明確に、相違がないように話しておくと、
発声の学校-イチのメソッドは
ポップスやロックを中心とした基礎発声、
ミックスボイスの0→1工程の確度、
ミドルボイスの集中的なアプローチ
洋楽の裏声ベースミックスまでの工程
声楽、ベルカント、その他の音楽ジャンルとの仕分け
を明確にした上で、
あなたの発声上の機能を高めつつ、
なりたい歌声にカスタマイズしていきます。
ここまで詳しく適材適所にズバッとサポートできるようになったのは
・SLSを学ぶ
・アンザッツを学ぶ
・声楽を学ぶ
・洋楽の共鳴位置が高い裏声ベースミックスを学ぶ
・ポップス、ロックボーカリストに高音発声を学ぶ
など、年代、メソッド、ジャンル別で色んな価値観を吸収したことが一番の要因です。
詳しいミックスボイスやベルティングについてのレポートは
こちらにまとめましたので、続きはこちらから読んでみてください
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