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自衛隊での忘れられない想い出:自分を鍛え直した半年間

こんにちは!ウェルネスコーチの冨田克洋(とみー)です。
今日は自衛官に入隊した時のはなしをします。

私が自衛隊に入隊したのは、自分の心身を鍛え上げ、成長したいという強い思いからでした。

それまでの自分にはそこそこの体力があり、「これくらいなら大丈夫」と、入隊直後はどこか自信過剰になっていました。

しかし、その考えが甘すぎることを痛感する出来事が待っていました。

入隊初日、ぶつかった現実

自衛隊に入隊すると、最初の半年間は教育期間が設けられています。
ここでは、基本的な訓練や知識を徹底的に叩き込まれるのですが、何よりも自衛官として必要不可欠な「体力」を鍛える時間でもあります。

入隊当初の私は、「元々体力には自信があるし、訓練なんて簡単だろう」と高を括っていました。

体力検定というものがあり、項目は以下の通り

• 腕立て伏せ
• 腹筋
• 3000m走
• 懸垂
• 幅跳び
• ソフトボール投げ

正直、腹筋や3000m走はそこそこ自信があり、「全部余裕だろう」とすら思っていました。

しかし、最初の体力検定で、結果は衝撃的なものでした。

腕立て伏せ、不合格。

懸垂、不合格。

幅跳び、不合格。

悔しさと向き合った日々

「え、俺ってこんなにできないのか?」

頭が真っ白になり、猛烈な悔しさが込み上げました。

特に腕立て伏せや懸垂で不合格だったのは、プライドを粉々に砕かれる出来事でした。
「俺はできる」と過信していた分、そのギャップが想像以上に大きかったんです。「不甲斐ない」という言葉では足りないほどの思いがありました。

しかし、その時、心の中でひとつだけ明確だったのは、

「諦めたくない」

という気持ちでした。

「体力検定では不合格かもしれないけど、僕にはチャレンジ精神がある。どんなに結果が悪くても、全力で努力することだけは負けたくない。」

そう決意し、その日から私は毎日トレーニングを始めました。

体力づくりの日々

最初のトレーニングは、とてもきついものでした。腕立て伏せや懸垂のトレーニングをしても、すぐに腕がパンパンになり、回数をこなすことができない。でも、それでもやめませんでした。

1日10回しかできなかった腕立て伏せを、15回に増やす。

懸垂が1回しかできなくても、1日1回必ずバーにぶら下がる。

そして、苦手な幅跳びに関しても、下半身の筋力を鍛えるためにスクワットやジャンプトレーニングを続けました。筋肉痛で体が思うように動かない日もありましたが、「昨日の自分を超える」という気持ちで取り組み続けました。

その結果、少しずつ体力がついてきているのを実感しました。初めは苦しかったトレーニングが、徐々に「楽しい」と思えるようになったのです。

教育期間終了時の達成感

教育期間の終わりが近づく頃、再び体力検定が行われました。結果は、なんと全項目で上位の成績を収めることができました。*

腕立て伏せ、目標回数を軽々クリア。

懸垂は、数回しかできなかった過去の自分が信じられないほどの成績。

幅跳びも、大きく飛べるようになっていました。

あの日、不合格だった自分と同じ人間とは思えない結果でした。結果を見たとき、初めて「自分はここまでやれるんだ」と心から思えました。

そして、教育期間の最後に上官から言われた言葉が、今でも心に残っています。

「お前は最初こそ不合格だったが、最後にはかなりの成長を見せたな。お前の努力を誰もが見ていたぞ。」

その精神は今でも生きている

この半年間で学んだのは、「どんなに苦しくても、諦めなければ人は成長できる」ということでした。そして、この経験は自衛隊を離れた今でも、私の中で大きな力になっています。

仕事で難しい課題に直面したときや、挑戦すべき新しい目標が見つかったとき、私はあの自衛隊の教育期間を思い出します。

「昨日の自分を超えるために、できることを積み重ねる」

このシンプルな考え方こそが、今の私を支えている原動力です。

まとめ:苦しさの先にある成長の喜び

自衛隊での教育期間は、決して楽なものではありませんでした。

しかし、あの時の挫折や努力があったからこそ、今の私がいます。

もしこの記事を読んでいるあなたが、何かに挑戦している途中で「自分には無理だ」と思い始めているなら、どうか諦めずに続けてほしいと思います。

最初の結果がどうであれ、毎日の小さな努力が必ずあなたを成長させてくれるはずです。

そして、あなた自身が成長したとき、その経験が新しい挑戦の糧となり、人生を豊かにしてくれることでしょう。

チャレンジ精神を忘れずに、共に前に進みましょう!

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