ガチ恋出禁女、芸歴15年のベテラン女性アイドルに恋をする。

前回の更新から一年以上も空いてしまいました。

この筆者狂ってる、ホラー小説よりも怖い、ここまで過剰な愛を向けられたアイドルがかわいそうとか、あの人元気にしてるかなあ?死んでないかなあとか心配されたりしましたが、、、何度も闇落ちしながらもなんとか正気を取り戻して生きています。

先日、ご縁があり「関西演劇祭@大阪城公園 SSホール 」に出演されているつぼみ大革命さんのお芝居を観に行ってきました。

つぼみ大革命は7人組の女性アイドルグループで、今年で結成15年目を迎えるそうです。すごい…。

つぼみ大革命メンバーさんの意向もあってネタバレNGということなのでストーリーには極力触れずに主観ぶちこみまくりの感想を書いていきます。

まず何かに心惹かれて、でも通じ合えなくてー。たとえば相手が既婚だったり、恋人持ちだったり、単に自分に気がなかったり…。どうにかして忘れたいのに忘れられないという経験は誰しも一度はあるんじゃないでしょうか。私は一人の女の子に激しく恋をして、だいぶ落ち着いてきたものの現在進行形で気が狂いそうな毎日です。恋なんて全人類を凡人にさせる要素でしかないけど、ほんっとに苦しい。バカみたいに好きです。

さて、この公演は3時のヒロイン福田麻貴さんが脚本を担当しています。アイドルの芝居がなんぼのもんや!とみくびってごめんなさい!アイドル舐めてる勢をも虜にする仕掛けがたくさん散りばめられていて、本当に素晴らしかった。

今までにもいろんな劇団の舞台を観てきましたが、お芝居に圧倒されすぎて体調が悪くなったのは初めてです。途中からずっと吐きそうでした。心の中をぐちゃぐちゃにされすぎて、登場人物の葛藤はどれも自分が経験したことのあるものばかりで、舞台を直視できないほどの迫力がありました。恐るべし、つぼみ大革命のパワー。いろんな意味でクラクラしちゃいました。

福田麻貴さんの脚本すごすぎる。それを見事に演じ切るつぼみ大革命って何者なんだ…。どこまでがリアルでどこからが嘘なのおおお!!

そしてつぼみ大革命かわいい!めっちゃかわいい!顔そのものもかわいいんですが、何よりも舞台上でイキイキしていている姿がかわいい。芸歴15年なりの重厚感とフレッシュなかわいさが共存していて、この世の奇跡だと思いました。年齢を調べてまじでびっくり。私よりもそんなに上なのー!?お世辞抜きで実年齢より10歳くらいは若く見えます。そして写真で見るより実物の方が数段かわいかった。

かわいい女の子っていいですよね。遠くから見ているだけで癒されるし元気をもらえます。筆者も女性ですが、若い女の子ってマジでかわいいですよね。笑顔とか立ち姿とかほんとかわいい。そこにいてくれるだけでかわいいよ、生まれてきてくれてありがとう。背が高くても、小柄でも両方いい。街中を歩いている一般の女の子でもかわいいんだから、アイドルなんてもう顔は抜群に可愛いしスタイルいいしで発狂しちゃう。私の心の中のおじさんは、はあ、尊い生き物だなあと思いながらつぼみ大革命を眺めていました。

が、、、!そんなほわほわとした幸せな気持ちも束の間。とてもじゃないけど出禁女が観て気持ちのいい舞台ではありませんでした(褒めてる)。とある人物の歪んだ過剰な愛が、自分の情熱と重なって苦しかった。ごめんね、ゆなちゃん。過ちを悔いたと同時にこの性質は矯正できない病気だとも思いました。観劇中から今もずっと死ぬほど頭と心臓の奥が痛いです。

すごいよ、すごすぎた。上手く言えないけど、生きとし生けるもの全員に刺さる作品だと感じました。素人の私が偉そうに言うのもおこがましいしですが、つぼみ大革命は狂気を日常に落とし込むようなお芝居がとても上手でした。誰か一人だけじゃなく舞台上にいる全員が輝いていました。決まったセリフがない中でただそこに“いる”というお芝居はとても難しいと聞いたことがありますが、それが抜群に上手い。

さらには鬼気迫る演技を観て、ステージにいる「ホント」のつぼみ大革命も実は「嘘」なのかもと思わされました。それはペテン師という意味ではなくて、プロの仕事をしているということ。たとえばドラマや映画を見るときに私たちはそれを嘘だと分かった上で、楽しむようにー。どんなに通い詰めても、彼女たちがプロのアイドルとしてお仕事をしている瞬間しか見ていないわけですから。たまにオタクが「〇〇ちゃんが特典会で自分に素を見せてくれるようになって嬉しい〜」なんて言いますが、愛おしい勘違いですよね。特典会をループするたびに推しとの距離が縮まっていくようで、実は縮まってはいない。そこにお金が介在している時点で100%仕事だということを、カモられているだけだということを弁えなければなりません。と自分に言い聞かせてみる、、、。

アイドルには始まりあれば終わりあり、魔法が解けて泡のように消えていく瞬間だってあります。アイドルは虚像、この一言に尽きるような不気味な展開はお見事。ほっとしたかと思えば地獄に突き落とされて感情が忙しい、忙しい。

花は枯れるからこそ美しいし、一人の人間がアイドルである時間は有限だからこそ惹かれる。ファンからアイドルへの感情は極めて一方的であることなどわかっているはずなのに、両想いになれなくてご乱心なさるオタクってほんと厄介な生き物ですね(お前が言うな)。はあ〜とにかく物語に自分を投影してしまってめちゃくちゃ気分が悪くなりました。心当たりがありすぎて、吐き気と頭痛が止まらない…。ここまで人の感情を揺さぶるってすごいなあ。

この作品を観るときっとアイドル好きな人もそうじゃない人も、誰かに恋をしたり何か熱中した時間を思い出すのではないでしょうか。たとえばポケモンに夢中になっていたとか、クルマが好きとか…。打ち込める部活や仕事、子育てをしていても、人生は常に青春なんだー。と改めて教えてくれました。青春ってなんとなく学生時代を指すと思い込んでいた、私の凝り固まった価値観を見事にぶっ壊してくれました。福田麻貴さんってすごい。たぶん天才です。

出禁女としてはアイドルを深く強く愛する気持ちは間違ってなんかなくて、それはとてもとても尊いもの。でもその愛情を押し付けるのではなく、適切な形で表現することが本当の愛なんだと思いました。

いつだったかー。
私「ゆなちゃんのことほんっとに好き。大好き。私と結婚しない?」
ゆな「無理無理!何言ってんの?てかなんでガチ恋してるの?」
私「え、だってアイドルってそういうものじゃないの?」
ゆな「違うよ!そういう人もいるかもしれないけど、私はそういう対象じゃないよ!」
私「え?うそぉ!でもゆなちゃんにしか恋愛感情を向けられないんだもん」
ゆな「はっきり言わせてもらうけど、キモいよ。好意のない相手から恋愛感情を向けられるほどキツいことはこの世にないからね。応援の仕方を考えなよ。」

こんなことをゆなちゃんにも言われました。ど直球すぎて辛すぎてしんじゃうじゃん…。恋するのは勝手だけど、人権のある相手に好意を伝える際は感情を濾過しないとダメですね。

いろいろと書いてきましたが、百聞は一見にしかず。11月22日金曜日に予定がない方はぜひ大阪城公園SSホールにつぼみ大革命のお芝居を観に行ってみてください。まあ別に観に行かなくても損はしないけど、観に行ったらたぶん得します。きっと人生において大切ななにかを得られるでしょう(適当すぎ)ー。

推し活は用法用量さえ守れば、人生がよりよい方向へ向かうしとても楽しい時間を過ごせます。ただ私はそうはいかなかった。同性のアイドルにガチ恋を拗らせて出禁になって、その子に会えない話せないの悔しいから法に反することをしちゃおうか…なんて思い始めるような女です。もちろん行動には移していませんが、いつかなにかのきっかけでタガが外れるかも知れません。

アイドルとの接触は向いていないので、時々つぼみ大革命のお芝居とかを観にいけたらな〜と思います。ライブや特典会はもうほんとうにダメ、ハマっちゃダメです、絶対。生きてて時間を買うときにこんなに高いことはありません。推しメンとたったの数分間話すのに、平気でウン万とか飛んでいきますからね…。アイドルが自分の顔と名前を覚えてくれてるの嬉しすぎ。タイプな女の子から「会えて嬉しいー!今日もすぐ見つけたよ!」って笑顔でガチ恋営業されて、それを真に受けちゃう私は大馬鹿者です。笑

アイドルと話すと心のハッピーゲージは貯まりまくりますが、うっかり本気で好きになってしまって心の健康を保てなくなるので、距離が近いアイドルには二度と恋はするまいと決めています。笑

つぼみ大革命さんをおすすめしたいのかしたくないのかわからなくなってきましたが、オンリーワンな存在であることはたしかです。彼女たちはアイドルなの?芸人なの?それとも役者なの?それは受け取る側が決めればいいことだと思いました。私の目に映るつぼみ大革命は型破りな才能を発揮する、かわいくてかっこいいヒロインでした。とにもかくにも素敵だったなあ。つぼみ大革命への高まるこの感情の正体は一体…。あーーーー、頭はノーといいつつ、身体はすでに恋しちゃってます。誰か私を止めてください(???)。

人生は壮大な暇つぶし。暇つぶしついでにこのアイドルを推してみるのもおもしろいかもと思いました。でももうアイドルにハマるのは懲り懲りだ〜(泣)!二つの感情の間で心は揺れ、脳が爆発しそうなのでこの辺で終わりにします。

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