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【workshop】 布貼りノートをつくろう | 『週末でつくる紙文具』 ワークショップ at TEGAMISHA BOOKSTORE

— 製本ワークショップのご案内 — 

2024年9月15日、東京・西調布の「TEGAMISHA BOOKSTORE」にて製本ワークショップを開催します。手紙社の運営するこの書店には、わくわくする本たちと、350種類ものオリジナルペーパーがずらり。お好みのペーパーを使って、総布貼り&窓つきの特別なノートをつくりましょう。

ここでは、ワークショップの作例のこまかすぎる解説をしています。開催場所や料金などの詳細、またお申し込み方法につきましては、ページ下のリンクから手紙社さんのオフィシャルサイトをご覧ください。


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今回つくるのは「布貼りノート」です。 日記、勉強、創作に、使い勝手のよい文庫サイズ。上製(ハードカバー)、総布貼り、しかも窓つきというスペシャルな仕様で、ワンランク上のノートづくりを目指します。

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ワークショップでは「背継ぎ」や「ドイツ装」など、これまでいくつかの上製ノートをつくってきました。ところが、「総布貼り」は今回がはじめて。背継ぎやドイツ装はパーツが多いだけに手数も多いのですが、パーツが多いということは一つ一つの面積が小さいということでもあり、そうすると比較的作業がしやすくなります。製本は対象が大きくなるほど難易度が増すのですが、それは一枚のブッククロスで表紙をくるむ総布貼りにもいえること。つくるときには、一層の慎重さが求められます。だからこそでしょうか、総布貼りの端正な佇まいは本好きや文具好きをときめかせます。

ちなみに、今回総布貼りにチャレンジしてみようと思えたのは、参加者のみなさんのリクエストに背中を押してもらったから。「次、何つくる?」なんて相談しながらワークショップを企画できるって、すごくうれしいことです。

表紙には四角い「窓」をつけます。窓とは、平(ひら)の部分につくる凹みのこと。この凹みに合わせて手紙社のオリジナルペーパーを切りだし、ラベルとして貼ります。ここにタイトルを入れたり、名前を入れたり。さらに、このラベルに使ったのと同じ紙を見返しにも使います。

表紙の芯材は厚さ2ミリの板紙です。ブッククロスと相まって、しっかり硬めの仕上がり。背の部分は、フラットな「角背(かくぜ)」に。本文の端にちらりと見える花布(はなぎれ)をアクセントカラーにするのもおすすめです。

本文は、糸ではなく糊(ボンド)を使って「グルーバインディング」で綴じます。糸かがりに比べるとカジュアルな技法ではありますが、そこそこ開きもよく、軽やかで使いやすいものになります。

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表紙をくるむブッククロス(製本用に裏打ちされた布)は、ブラック、ブラウン、ベージュといったベーシックカラーに加え、深みのあるレッドやグリーン、ネイビーなども調達中。花布も数種類を用意します。

こちらが、表紙のラベルと見返しに使う手紙社オリジナルペーパー(の、ほんの一部)です。350種類から、お好みの一枚をお選びいただけます。無地の表紙の向こうに広がる色と柄。ノートを開いた瞬間の驚きや喜びを想像しながら、コーディネイトを楽しんでくださいね。

本文には、ダンボール古紙100%の再生紙「ごぼう」を使います。未晒のクラフトカラーがあたたかく、繊維や混ざりものの残る素朴な表情をしています。A5正寸を二つ折りして綴じるのですが、今回はA4サイズのごぼうをA5サイズに断裁するところからやってみようかな、と。機械を使わない、手作業での断裁にチャレンジしてみましょう。


今や小学生はタブレット片手に授業を受けているし、大学生はノートパソコンをカチャカチャいわせながら講義を聞いています。そんな時代にノートを手づくりするだなんて、どこまでもマイペースな感じがしますね。

真新しいノートを開くときのどことなくあらたまった感じや、それがだんだん手に馴染んでいく愛おしさ。あるいは、一冊のノートを使い切ったときの満ち足りた思い。これらは別の何かに置き換えられているのでしょうか。いいえ、あれは置き換え不可能な気持ちだった……と、文具好きなわたしは考えてしまうのですが、みなさんはいかがでしょう?


● 詳細およびお申し込みは、手紙社さんのオフィシャルサイトにて。

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