【workshop】 読書ノートをつくろう | 『週末でつくる紙文具』 ワークショップ at TEGAMISHA BOOKSTORE
— 製本ワークショップのご案内 —
2024年11月23日、東京・西調布の「TEGAMISHA BOOKSTORE」にて製本ワークショップを開催します。手紙社が運営するこの書店は、本好き&文具好きなら丸一日を過ごしたい素敵な空間(喉が渇いたら、1階にブルワリーもありますよ!)。魅力的な本たちの隣で、本のためのノートをつくりましょう。
item
今回つくるのは「読書ノート」です。 実は「TEGAMISHA BOOKSTORE」の店長さんと、「来年あたり、製本ワークショップのあとの時間を使って、名作の読書会をはじめたいね」と企画中。「だったら、まずは読書ノートをつくらなくちゃ!」と、このワークショップを開催する運びとなりました(わたしたち、形から入るタイプです)。
ちなみに、読書会に参加しなくても製本ワークショップには参加いただけますし、逆もまた然り。「読書ノート」と呼んでいますが、旅日記にも、レシピ帳にも、コラージュ帳にも。多目的に使えます。
specification
読書ノートにもさまざまありますが、今回は革紐で綴じる仕様にしました。どこか懐かしい感じがするのは、この仕様が「出席簿」を思わせるからかもしれません。サイズは、文庫本よりやや大きいくらい(本文はA6)。読書会に持ってきていただくことを考えて、バッグに収まるようにと考えました。
革紐は、表紙〜本文〜裏表紙へと通っています。本の背ではなく、背から少し内側に入ったところを表面から綴じる様式を「平綴じ」といいます(ややこしい説明をしていますが、書類の端を2箇所ほどステープラーで留めたりするのも平綴じです)。これも広義の平綴じの一種になるでしょうか。
革紐を結んでいるだけなので、いつでもほどいて本文を追加したり、抜きだしたり、順番を変えたりが可能です。読書ノートに書きたいことって、本によって分量が違いますよね。これなら、たくさん書きたい本はページを増やしたり、そうでない本はページを減らしたりと、自由に編集できます。
背のない仕様だから厚みの変化に対応できるわけですが、こうして本文をあとから増減できるタイプは、芳名帳や寄せ書きなどにも便利ですよ。
革紐を通す2つの穴は、一般的な2穴パンチであけられる位置にしました。手持ちの紙を本文に使いたいときも、パンチで穴をあければOKです。表紙の穴にはハトメを取りつけ、強度を補っています。
表紙の芯材は厚さ2ミリ。表紙はブッククロスと紙を継いでくるみます。いつもは手紙社オリジナルペーパーを使うところですが、読書ノートはシンプルなほうがよいかなと思い、同系色のコンビネーションを基本にしました。開きやすいよう、溝部分はやや広めにしてあります。
裏表紙のほうは、全面ブッククロスでくるんで丈夫に。こちらは手持ちの状態でも安定して書けるよう、溝なしで仕上げます。
material
ブッククロスはブラック、ブラウン、ネイビーの3色を用意します。出席簿っぽくするならブラック。やわらかな印象ならブラウン。カレッジ風ならネイビー、といったところでしょうか。革紐はブラウンのピッグスエードです。
ブッククロスに合わせる紙は「STカバー」というファインペーパーです。イギリスの木炭紙をイメージしたもので、筋は簀の目(紙漉きのときにできる筋状の風合い)を表現しています。STカバーの代わりに手紙社オリジナルペーパーをご希望の場合は、店頭からお好きな図柄をお選びくださいね。
いちばん下は、墨色の「里紙」です。素朴な風合いのファインペーパーで、これを表紙と裏表紙の内貼に使います。
シンプルな表紙のワンポイントは、「TEGAMISHA BOOKSTORE」のロゴマーク。クラフト紙にプリントしたものをラベルとして貼りつけます。本から飛びだすシンキングバブル(話し言葉でなく、思ったことを表す吹きだし。スヌーピーはシンキングバブルですね)がかわいい!
このロゴマークには「ヘッドくん」という名前がついているのだそう。バブルは本から広がるイマジネーションであり、ビールの泡でもあり、1階のブルワリーとつながっているわけです。ビールの泡のことを専門用語で「ヘッド」と呼ぶらしく、しかもそこには旨みがつまってるいのだとか。ヘッドくんたら、おちゃめな顔してお酒と本の旨みを知りつくす大人だったのです。
そしてもう一つ、本文用紙がどんななのか、気になりますよね……。読書ノートと呼ぶからには、書名・作家名・出版社名などの欄のついた、専用のものを綴じたいところ。というわけで、店長さんとあれこれアイデアをだしながら、オリジナルの本文用紙を絶賛制作中です!
ワークショップ当日は、できたてほやほやの本文用紙をそろえてお待ちしております。そして、ご興味のある方は「名作読書会」にもぜひご参加くださいませ。「この名作、恥ずかしながらまだ読んでませんでした……えへへ」という感じの、ゆる〜い集まりにしたくて、ゆる〜いペースで準備中です。
● 詳細およびお申し込みは、手紙社さんのオフィシャルサイトにて。
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