春来軒(ばりそば)
「ばりそば」です。
山口県(山口市)のソウルフードです。
見た目は長崎の「皿うどん」のようですが、皿うどんが「細麺」「豚骨スープ」「餡がドロドロ」だとすれば、ばりそばは「太麺」「鶏ガラスープ」「餡はサラサラ」と全く違うタイプです。
「ばりそば」は、第二次世界大戦後に台湾の麺料理を参考に作られたもので、焼麺を食べたときに「バリバリ」と音がするところから、この名前がついたとされています。後半、スープを吸って、少し柔らかくなった麺に、ポン酢をかけて味変するのがオススメの食べ方です。
通勤時、以前、よく飲みに出掛けていた地元の温泉街を通ります。
よく飲みに出られる方なら共感いただけると思いますが、あるタイミングで常連さんの姿が見られなくなることってありませんか?
「最近、○○さん、来てる?」ってカウンターの話題になるヤツ。
その理由は様々で、健康面や転勤なんていう場合もありますが、飲みに出る余裕(時間・金銭)がなくなったり、お気に入りのお店が変わって、パトロールのコース(徘徊コース?笑)が変わったりするのが、ほとんどだと思います。
飲み代のツケが払えなくたってのも、よく聞きますよね(笑)
ブイブイと飲み歩いていた若い頃は、自分だけは違うと思っていました。
私の場合、持病(潰瘍性大腸炎)を持っているので、今回のコロナ流行時、再発を避けるため、可能な限り、会食を避けました。しかも、ちょうどその頃にハイエースと暮らしはじめて、一気に生活パターンが大きく変わってしまいました。
夜、飲みに行くなら、そのままハイエースで出掛けて、ゆっくり過ごした方がええやんって感じで、いつの間にか、飲み屋街から卒業していった感じです。
私の出身は山口県西部なので、山口市内で生活するまでは、「ばりそば」自体は、それほどメジャーな食べ物ではありませんでしたが、普通にランチや飲み会の締めなどでは、結構、食べる機会もあって、今ではすっかりメジャーに昇格しました。
温泉街にある、ばりそば屋さんを見ると、みんなでワイワイ飲んでた頃を思い出して、懐かしい気分になります。昔を懐かしむというと、少し寂しい感じもしますが、今の若者たちがワイワイやってくれているといいなって、応援したい気分なんです。
きっと、昔の常連さんたちも、そんな思いで僕らを眺めていたんだろうなと思います。
■春来軒
山口市小郡新町6-3-15
TEL 083-973-8668
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?