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ふるさと文学2024『鷗外・漱石・一葉の神保町』に行ってきた

学生時代の仲間で集まり、その時のご縁で、この面白そうなイベントの開催について教えてもらえた。本当にありがたい。


知ったからには行ってみようと、本の街・神保町に向かったのが今月4日の話。久しぶりの来訪になるが、まだ町はかつての面影をだいぶ残しているように思える。

イベントは午後からである。町に着いたのがちょうどお昼時だ。
神保町に来たからにはカレーが食べたいと考えた。
すっかりカレーの口で、カレーの腹で、通りを歩いた。

だが、町を巡り、私の腰が落ち着いたのはラーメン屋。
ライブ感で生きている人間の辞書に、初志貫徹という言葉はない。
学生時代を思い返しながら麺を啜った。
美味しかった。


さて、肝心のイベントは3部構成だった。

1部は鷗外・漱石・一葉に関する活動写真。弁士が語りを入れ、ヴァイオリニストが映像に曲で盛り上がりを加えていた。


2部は朗読劇。鷗外・漱石・一葉の作品から一部を選出し、それを大御所の芸能人たちが朗読していく、実にゴージャスな舞台。

漱石の朗読作品として夢十夜が選ばれていた。第一夜、第三夜、第四夜、第七夜、第九夜が読み上げられた。
個人的に大好きな第十夜は選出から漏れるも、全体的に大満足のステージであった。


3部はシンポジウム「いま読む、鷗外・漱石・一葉」
京極夏彦先生・今村翔吾先生・中島京子先生・ドリアン助川教授が登壇し、語らっている。
これも本当に面白く、また勉強になった。
作家業の第一線でこの国の出版を支えている方々の情熱に触れられて、嬉しかった。


振り返れば、とても充実した休日だった。

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