なぜ時計を付けるか(後編)
ちなみに、今から喋ることは「僕が付けたいと思った理由」。
「人々が時計つける”べき”理由」みたいな話ではないことはご了承いただきたい。
ただ、共感してくれたら僕は嬉しい。
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機械式時計はくるくる回るアクセサリー
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超簡単にいうと、
機械式時計というのは常に動くアクセサリー、だから魅力的なんですよ。
機械式時計をアクセサリーと言い切ってしまうことに、もしかしたら反感を買うかもわかりませんが、僕からしたら正直言ってアクセサリーみたいなもんです。
アクセサリー、指輪とかブレスレットとかネックレスとかありますよね。
これらは光の当たり方や場所によって見え方が変わることはあっても、物自体変化することはないです。
ただ、機械式時計は違います。
見るたびに形が変わっているじゃないですか。
なぜか。
時間が流れているからです。
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フーコーの振り子
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僕が、この機械式時計に感じている魅力は、フーコーの振り子に思う感じの魅力に似ています。
地球が自転していることを確認することができるフーコーの振り子。
日本だと、ディズニーシーにあるのが有名ですよね。
私たち、地球に住んでいますけど、地球がデカすぎて(いや、僕たちが小さすぎて?)、自分の感覚だけで自転を確認することは非常に難しい。
地面にじっと立ってみて、「お、動いてる動いてる」なんてなかなか思えない。
だから、フーコーの振り子なんかを利用して
「振り子がそうなら、確かに地球は自転しているわね」と確認できる。
このなんというか、規模感の縮尺の感じ、面白くないですか。
突然に、この振り子で、地球という大きな球体を説明してしまっている、みたいなところから、視野の縮尺感がバグる感じ。
「ココ」から一気に宇宙にコネクトする感じ、僕はとても面白いと思うのです。
言葉足らずで伝わってないかもしれないけど、これは結構面白いと思います。
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まとめ
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例えば、
影の長さって時間によって変わるじゃないですか。
そんな感じで、中学生か小学生の頃、透明な半球に太陽の軌道を確認するために、ペンで印を打ったりもしましたよね。
たかが30cm程度の半球を、今僕たちが見上げると広がる空に見立てて。
要するに、今と、次の今は違うんです。
では、それはなぜでしょう?
なぜ、今と次の今が違うと言えるのでしょう?
これも、地球の自転同様、
「うんうん、変わってる変わってる」と何かの流れに流されている自分を感じることは極めて難しいです。
その点、一定周期でくるくる針が回る機械を作っておくと説明が早い。
その極めて単純な表示形式の裏にある、宇宙にも例えられるほどの複雑な機構もまた面白いじゃないですか。
くるくる回ってるアクセサリー、だから機械式時計は魅力的なのです。
共感してくれたら嬉しい。
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