ひよこの戦い
イチは前回の将棋大会が終わってから、次は特に大会の参加予定は立てていないため、しばらくは基礎練習に励むことになりそうです。
さて、子どものうちは最重要課題として「読みの力をつけること」というのは良く聞く話です。
そのための練習方法としては詰将棋が効果的で、習熟度の目安として3手詰ハンドブック一冊10分とか5手詰ハンドブック一冊15分とか、言われているようです。
イチはタイムを計っていないのと、変化もちゃんと読むようにと伝えているので、上記のタイムをクリアしているかは分かりませんが、大体の問題は一目で解けるレベルにはなっているので、特別に力が不足しているとは考えていません。
一方で、読んだ先の局面をちゃんと評価できているか、ということについては疑問が残ります。
いくら先が読めていて、自分が思った局面に誘導することができても、その局面が自分が思っているほど良くなければ勝つことはできません。
イチによくあるのは「とりあえず大駒交換してみた。」という状況。大駒交換になることは読めていても、その結果でどちらが指しやすいのかということまで評価できていなかったりします。
そこで、局面を評価する癖をつけるための練習方法を考えてみました。
ピヨ将棋で、適当に三段と初段など差がつくように設定したコンピュータ同士を戦わせて、例えば60手目まで進めてその時点の局面の優劣をクイズにして当てるという方法です。
(コンピュータの強さはわからないように付箋で隠します。また、コンピュータの強さ設定を変えたり、評価する時点の手数を変えたり、色々試してみます。)
評価ポイントは
①駒得、駒損
②玉の安全度
③駒の利き
④手番
として、ポイントに沿って考えます。
「先手は、駒損してるけどもう終盤に入りかけていて、玉の安全度では勝っていて、大駒も相手玉に利いてるし、手番もある…だから先手よし!かなぁ」と言った感じです。その上で、コンピュータの出した答えを確認します。
この練習はコンピュータの評価の点数を当てることが重要なのではなく、自分なりの視点で上記4つのポイントを意識する癖をつけることを目的としています。
数日前からこの練習(練習というか遊びに近い)を行なっています。読みの地力が備わっていれば、あとは考え方一つで勝率が大きく変わることもあると思うので、しばらく続けてみようかと思います。
ちなみに今日は、月二回の将棋教室の日でしたが、前回勝てなかったお兄さんも含めて3戦全勝と好調でした。
練習の効果がすぐに出たとは思いませんが、色々試して、じっくり実力をつけて、次回、大会に出るときはバージョンアップして挑むことができればと思います。