REIONE Project アダムグラント「Give&Take」コーチングメソッド開発チームの活躍!
皆さん、こんにちは。一般社団法人REIONEの河西です。いつもは、事業創りの話題を中心に書かせて頂いておりましたが、今日は私たちのコミュニティの中で、事業化を目指しているチームの活躍ぶりをご紹介させて頂きます。
ある日の打合せ
ある夏の日。私たちの社団のメンバーも多くは、その頃リモートワークをしているメンバーが多かったので、空き時間に30分程度、時間をもらって個別に近況を教えてもらっていたのです。
会員の1人である、中野と話をしていた時の事。
「河西さん、面白い本があるんですよ~」と勧められたのが、この本です。
なんでも、著者はアダム・グラント氏で、ペンシルベニア大学ウォートンスクールの組織心理学者との事。ウォートンスクールの史上最年少の教授だそうです。(何やら凄い!…。)私も書店でカバーを見た印象はあったのですが、読んでなかった本でした。
一見、タイトルだけ見ると、Give&Takeという響きが与えるイメージから、「かけひきの上手さ」を連想しますが、そういう内容ではありません。人の行動の動機で、他人から「得る」事が多い方をテイカー、「与える」が多い方をギバー、「得る」と「与える」はバランスだと考える人をマッチャーと定義されています。
ビジネス、スポーツ、学業等の様々な生活シーンにおいて、特に長期的な視点に立った際に、ギバーが多く成功をしているという事が書かれています。
ここまでだと、このnote記事はただの書評に留まるのですが、中野のある一言から、最初のドミノが倒れたのです。
「僕、アダムさんにメールを書いたんです。そうしたら返事が返ってきて…そして、この活動をプロジェクト化したいんです!」
「えっ!!⁉」
気づきから得た事
そこから、急いで読破して、更に人材教育の専門家でもある中野に教えを請い、内容をキャッチアップしました。
著書の中で、様々なギバーが、一時的にうまくいかずとも少し長い期間で大きな成功を収めている事例が紹介されていました。一方、テイカーは一時的に得たものが多い場合もあるが、後々それを失ってしまったり、得た富が個人の幸福感に繋がていなかったり…仲間を失ってしまったりしている事例が列挙されています。
そこでふと思い出したのが、2010年に中国で放映されていたドラマ「三国志」の中で描かれていた「曹操」と「劉備」の関係でした。
Chen Jianbinが演じる「曹操」は、天子(皇帝)の補佐である「丞相」の位につき、まだ幼い皇帝の口を封じて政治の権力を握ります。彼の政治は、まさにテイカーのスタイルです。多くの家臣を力でねじ伏せ、時に自身に害が及びそうであれば親類縁者も斬り、危険因子となる家臣をあぶりだす為の行動が目立ちます。彼の生涯では、実際に命を狙われるシーンも多くかったのです。また、本当に身の回りに置いておきたい家臣が離反し他の国へと逃れていく事もあり、曹操が嘆くシーンは印象的でした。最終的にはドラマでは4人の息子のうち、最も後継者にしたかった四男が、長男の計略によって殺されてしまうという事件が起きます。
一方、ユー・ホーウェイ演じる「劉備」は、仁義を重んじ、彼自身を支えた周りの人々に対していかなる時も真摯な態度で振舞いました。多くの家臣が彼を慕って集まり、城下の民衆までもが大きく期待を寄せるリーダーへとなっていく姿が描かれています。しかしながら中盤まで、彼自身は兵力では、非常に小さな勢力しか持てず、曹操との戦いに苦労をするのです。
相反する二人のリーダーにおいて、成功の定義は「長期」か「短期」か、そもそも幸せとは何なのか…様々な価値観が対称的に描かれていたのです。改めて主語を「自身」に置き換えた際に、大切にすべき価値観が何なのかを問い直す機会になりました。
改めて感じる、仲間たちのスペシャリティ
中野がこの話を、あの日、私にしてくれた事から全てが始まりました。これはとても幸運でありがたい事だなと感じています。さらに驚いたことに、これを形にしようとアダム氏に連絡をとっていたり、更にはコーチング用のアセスメント開発にも乗り出していたのです。こうした行動力にも、脱帽です。
中野の活動はこちら↓↓
この状況で背中を押せなければ、私のビジネスインキュベータとしての名が廃るというものです。今、この活動はREIONEのオフィシャルプロジェクトとして活動がスタートしています。
しかし、このプロジェクトが進んでいくには、「熱量の伝播」が必要です。そこで、もう1名、コーチングや哲学の領域で活躍が著しい金藤が手をあげてくれたのです。彼女も有名企業で活躍する傍らで、コーチングのスキルを磨く、アクティブなメンバーです。実際に方々でファシリテーションにも定評があり、今では欠かせないメンバーの一人です。
金藤の活動はこちら↓↓
現在、3名がコアメンバーとなり、更に数名のサポートメンバーがメソッド開発の協力者として手を挙げ、コミュニティ内での実証活動がスタートしたのです。
誰かが掲げた目的の為に、それぞれが持つ個性・スキルを持ち寄って形にしていく。これがREIONEの提唱する「強い個」たちの行動様式だと思っています。そんな輪に命を吹き込んで動かしてくれる仲間と巡り会えたことを、本当にうれしく思っています。
今後のプロジェクトの行方
こちらのチームは、現在コミュニティ内部にて絶賛メソッド開発中です。近々、一般の皆様にも、お披露目させて頂ける日が来ると思います。是非、ご協力をお願いしたいと思っております。
また、次回のnoteの記事でも、もう少しメンバー2名の様子を詳しくお伝え出来る内容で企画をしておりますので、ご期待下さい。
ご興味をお持ちいただいた方は、是非、FacebookやTwitter等から、応援をお願い致します。
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