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対談;DX(Digital trance formation;デジタルトランスフォーメーション)って結局なに?

本日は、初の対談記事に挑戦です。我々一般社団法人REIONEで一緒に理事を務める中村からDX(Digital trance formation;デジタルトランスフォーメーション)って、流行っているけど、結局何なのか?というテーマで話を聴きました。この内容が、なかなか分かりやすかったので、皆さんにもお届けしたいと想い、記事に致しました。


<中村 彰宏>

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一般社団法人REIONE理事。大手SIerにてシステムのプログラミング・構築・運用まで幅広く経験。クラウド黎明期からIaaSサービス開発に携わり、近年はDXや言語系AIビジネスの開発に従事。


話を聞くまでの、河西が感じていたDXの印象

● 業務効率化にITを使う(IT化と何がちがうの?)
● 企業の人員削減手法だ、と豪語する方の話を聞いたけど…(社員は協力しないよね…)
● データ活用の体制が整う事(今までのビッグデータが…と言われていた頃と、何がちがうの?)

お恥ずかしながら、私も改めて聞かれるとDXという言葉を知っているようで、正しく説明してと言われたら、ハッとする、まさにプラスティックワードだったな~と感じさせられました。
話題に上がった際は「あ~、DXね」と涼しい顔を装うも、悶々とする日々が続いていました。

DXの起源は?

河西 そもそもDXの話っていつから始まったのですか?
中村 2018年9月に経産省がDXレポートというものを出しました。その中で2025年の壁という提言があり、危機感を煽ったんです。このまま行くと年間約12兆円の損失になってしまうと。

河西 原因はなんだとされているのですか?
中村 まずは、「デジタル活用人材が足りない事」「既に企業が導入した既存システムの管理コストが高い事」「既存システムがある事で、新たなデータ活用が出来ない事」の三点が上げられます。実は、既存システムの維持・管理に約80%の投資が向けられていて、環境が目まぐるしく変わるビジネス環境で、日本企業が衰退していく危機だとレポートされています。一方で、日本企業がこの問題に対応出来ればGDP130兆円規模の効果が出るという機会でもあると言われてもいます。


河西 GDP130兆円を押し上げる、明るい未来像ってなんですか?
中村 それが2016年に内閣府が提唱した「Society5.0」の社会です。

河西 あの、未来の世界の動画は僕も見ました。(笑)
中村 そうそう、あの動画(笑)

中村 例えばSuicaって、「目的地までの料金を調べる」→「切符を買う」という体験の「目的地までの料金を調べる」という体験を変えましたよね。
河西 確かに。でもIT活用とDXの違いがイマイチ見えません。

中村 DXの定義は、「デジタルを活用」した、「ビジネスの変革」なんです。
   IT活用とDXは時間軸や目的が違います。この違いで、同じ投資でも企業が得られるリターンが大きく変わる。だから最初の目的設計が大事なのです。

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中村 更に言えば、影響度が違うんです。導入企業でいえば、プロセスやビジネスモデルまで変化させる事を想定していますし、ユーザの行動変化まで視野に入っています。

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河西 費用改善の域を出ることが理解できました。


政策の話から、企業での導入に繋がってきた背景

河西 概念は理解できました。しかし、営利の責任もある企業が導入をするとなると、当然ながら利点を理解できないと、なかなか進まないですよね。それが今、動き出しているのは、何か新しいコンセンサスがあるのですか?
中村 大きく、3つのビジネス環境の外圧に効くと考えられ、徐々に理解がされてきたからだと思います。

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中村 今回のCovit-19による世の中の変化もそうですが、その前からもビジネス環境に対する上記の外圧が企業にはかかってきました。顧客の要望は多様化し、その中で素早く価値提供をしていかないと生き残れない世の中になりました。これまでの、計画して投資をして、回収まで同じ環境が続く世の中から、変化した事が大きいと思います。

河西 ビジネスモデルありきのIT活用ではなく、ビジネスモデルさえも柔軟に変容できるようなデータ・ツールの活用が必要になる訳ですね。


デジタル分散主義とDXの関係

河西 また、少し社会のレイヤーの視点に戻りますが、これまでのDXの概要が、正しく理解が広まったとすると、デジタル分散主義(Digital Distributism)の考え方ともリンクしますね。これまでの、デジタル産業主義(Digital Industrialism)では、社内にたくさんのデータを貯める事が出来た企業が、指数関数的に成長するというストーリーがあり、ビッグデータの収集に投資をしていました。
しかし、徐々に不確実で変化の早い時代で「価値提供」に専念する為に、一部分でプラットフォームを活用し、協業する世の中になってきている気がします。
中村 その変化に沿った社内のDX環境が必要という側面はあると思います。

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河西 分かってきた気がします。企業ではなく、一旦個人に置き換え、例えばPayPayを使って送金をする例だと、ガラケーからスマホに変えますよね。ここで、過去の資産(手元のガラケー)への固執ではなく新しいもの(スマホ)を導入するという事が必要になります。アプリケーションを活用できるリテラシーも当然必要になります。何より、PayPayだけに期待してスマホ買う人はいません。自身の生活・体験全体の変化を期待して、スマホを選ぶ訳ですよね。個人レベルだけど小さなDX。

中村 そうそう、個人なら割と簡単なんですが、それを企業レベルで実現していく話です。

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何からどうやって始めるべきか

河西 とは言っても、私自身も理解が浅かったように、言葉の定義から迷われている方も多くいるのではないかと思います。
中村 そうですね、すぐにツール選定や導入の話になりがちだったりします。

河西 最近専門家の方も増えてきて、相談できる先は増えてきたように思います。企業の担当者はまず、何から相談したら良いのでしょうか。

中村 
いきなりツールの話はしてはいけません。まず、「何をしたいのか」を確認するところから始まります。企業のビジョンや戦略、事業戦略のあたりを確認し、そこからどのようにITを活用すべきかを話し合います。
   単純に、企業のプロセスの一部にツールを導入させるのではなく、お客様とのコミュケーションに至るまで企業活動全体の変革を提案出来る専門家のサポートを得られると良いと思います。

中村 これまでも、ビジネスに連動したIT導入というのは、長年言われてきたテーマです。DXは、日本企業はそろそろ真剣にその考えを理解し実現をしなくては!と、強く背中を押すべく提唱されているのです。その実現には、導入企業の風土、従業員のマインドセットの変革も同時に進める必要あると考えています!


REIONEのクラウドファンディング(DX支援)

最後に少し宣伝をさせてください。私たちREIONEは唯一「新規事業に携わる」という共通点で集ったエキスパート集団です。業界、職種、ポジション、ジェンダー、国籍も問わない多様なエキスパートが集う場となっています。

そんな私たちが、同じように事業を形にしようと思っている方々に、この多様性によるサポートを提供してまいりたいと考えております。この度8月よりクラウドファンディングを開始致します。

ご参画頂いた方々に、中村による、DXのサポートや、初めての方でも分かりやすいDXのレクチャー等もご提供しております

我々へのご共感、ご支援はもちろん、私たちのポテンシャルを活用してみたいと感じて下さった皆様にも、是非ご参画を頂ければ嬉しく思います。

強い「個」が社会に参画し、日本の様々な場面で活躍できる未来に向けて、私たちは活動をしていこうと思っております。

REIONEのクラウドファンディングはこちら

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