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「ジェンダーレスパーソナルカラー診断」をはじめて見えてきた世の中のリアル


私は、性別の枠にとらわれずにあなたの好きなおしゃれを楽しもう!というテーマのもとで、「ジェンダーレスパーソナルカラー診断」という活動を行っています。

詳しくはこの記事をご覧ください❤︎


この活動を「やろう!」と決心したのが昨年末で、実際に動きはじめたのが2月の頭ごろ。


この活動を始める決心をしてからは、環境や周りからの対応が少しずつ変わってきて、私の心も見えてくる世界も少しずつ変化していくようになりました。


今日は、ジェンダーレスパーソナルカラー診断を始めて起きた変化や、感じたことを書いていこうと思います。

言語化する勇気が出ないような内容もあるのですが、1年後、10年後に忘れたく無い感情があるので、ここに書き残しておこうかな。と思って書いてます。


インターネットを覗いて気づいた、世の中の温度


今考えると、私はすごく優しい人に囲まれて、温かい環境で育ってきたのだと思う。

私は高校の頃から、「私女の子じゃない気がするんだよねえー。」と周りの友達に言っていたし、女の子が好きな私としても恋バナに普通に混ぜてもらっていた。

セクシャリティに関しては、私は他の子たちと違っていたけれど、教室の中で変なやつ扱いをされたことも嫌な思いをした経験もなくて、「普通」の高校生として3年間を過ごしていた。

大学に進んでも、芸術系の大学だからか、「他人と違うから目立つ」ということが少なくて、特に後ろ指を刺されることもなかった。


だから、私の人生の中で「LGBT+の当事者であることが『変だ』」と感じることがあまり無くて、「LGBT+の人への偏見」というのは上の世代の人が戦ってきた歴史上のもののように思っていた。

でも、この活動を始めたことで、自分が想像しているよりもまだまだセクシャルマイノリティを取り巻く現実は未完成だ、という現実を、まざまざと見つめることになった。


それを1番最初に実感したのが、noteでこの記事を書いた時。

この記事では、自分が自分の性別に違和感を持っていること、そんな性別に違和感を持っている人でもおしゃれを楽しめる世界を作っていきたいということをお話しした。

この記事は、たくさん悩んで時間をかけて、本気で思っていることを書いたのだけれど、
記事の中で「自分のセクシャリティについて話すこと」に関しては、特に抵抗も悩むこともなかった。
私のセクシャリティを知ったら、少しくらいは周りの人にびっくりされるだろうな、とは覚悟していたけれど、「重大発表をします…!」というつもりは全くなかった。



でも、この記事を公開してから、思った以上に周りの方にびっくりされたり、多分ゴシップ的に面白がってるんだろうなという目線を感じることが増えた。

例えば、周りの人、特に目上の方から可哀想なLGBTの子!扱いされたり、酷い時には親不孝者扱いされたり。

目立つことをすれば、誰かから後ろ指を刺されることは理解していたけれど、「セクシャルマイノリティに該当する」ということでこんなに世間からヤバいやつ扱いされるとは思っていなかった。

初めての感覚だった。
生まれてはじめて、他人からの「偏見」を強く感じた。
まだ社会の中の認識ってこんなものなんだなー。これがリアルなんだなー。と気がついてしまって、かなり凹んだ。


そして、
もしかしたら家族まで「LGBTの子の家族」扱いされて嫌な思いをするんじゃないか、とか、お客様も「LGBTの人」に診断されるのは怖いと思って来てくださらなくなってしまうのではないか、とか今まで思ったこともないような考えが頭の中をグルグル回って、挫けそうな、全部消して逃げちゃおっかな、という気持ちになった。

一瞬だけ、衝動的にnoteもTwitter上の肩書きも全て消した。

気がついてしまった現実に、あんなに大口を叩いていながらあっさり挫けそうになっている情けない自分に、部屋の隅っこで、泣いた。


新しい時代、作れるかもしれない


予想以上に厳しい現実からダメージを受けていたのだけど、感じた悲しみを覆してくれるような希望が、少しずつ見え始めた。


ジェンダーレスパーソナル診断を始めてみると、色々なお考えやお悩みをお持ちの方が来てくださった。

例えば、

不定性で、どこに行ったら自分を受け入れてくれるパーソナルカラー診断ができるのかわからなくて困っていた。
やっとの思いでこのジェンダーレスパーソナルカラー診断を見つけました。本当にありがとう。と言ってくださった方。

性自認と表現したい性別に違和感は無く、その点では特に困ったことはないけど、ジェンダーに関して興味があって、なずなさんの考え方にも共感できるから来ました!と言ってくださった方。

(お二方とも掲載許可いただいております。ありがとうございます!)

来てくださるお客様それぞれ、大切にしている価値観や抱えている悩み事は違うけれど、お客様の多くは社会から与えられる「女性」「男性」という記号に戸惑っていて、もっと自分単位で社会に向き合える世の中を求めている。

この活動を始める前は、「性別」という記号に苦しんでいるのは、インターネット上の遠い誰かと私だけのような気がしていたけれど、お客様にお会いして、同じことを思っている人は世の中にたくさんいるんだな。
今の社会の「性別」のあり方に疑問を持っている人がこんなに沢山いるなら、社会を変えられるかもしれないな、と思えるようになってきた。


そして、何よりも、ジェンダーレス パーソナルカラー診断を求めてくださる方がいることが、本当に本当に嬉しかった。

お似合いのリップをつけて「めっちゃ馴染む!かわいい!」と喜んでいらっしゃる姿や、似合うお色の色見本を眺めて「こんな色も着れるんですね〜」とびっくりしていらっしゃるお客様の姿が、すごくキラキラして見えて、楽しんで貰えたのかな、と思うとすごく満ち足りた気持ちになった。

ジェンダーに関して悩んだ自分だから、ジェンダーについて悩んでいらっしゃる方と心を繋げられるかもしれない、という思いが、少しずつ確信になっていった。
ジェンダーレスパーソナルカラー診断を必要としてくださる方がいるなら、もっともっと頑張ろう!と思えるようになった。



そして、目の前に希望が見え始めたもう一つのきっかけ。


先日、メンズサイズのかわいいお洋服を作るブランド「ブローレンヂ」の、ブローレンヂ智世さんとお話しさせていただく機会がありました。
こんな一端の大学生に温かく向き合ってくださるすごく優しい方で、
私も安心して沢山お話をさせていただいたのですが、

その際に

「昔は武士と百姓は、全く違うものを着ていた。
でも今は、当たり前のように色んな身分の人がユニクロを着るでしょ。
それって昔の人からしたら、すごくびっくりすることじゃない?
ものの100年で、服の常識も変わって世の中の常識も変わるんだよ。」

と仰っていたのがすごく印象的でした。


これは、ブローレンヂ智世さんがご自身の本「ワンピースで世界を変える!」にも書いていらしたことなのですが、

「服の常識が変われば、性別の常識が変わるかもしれない。」

そう思えるようになってきました。


ジェンダーレス なイメコンが普通になったら、世の中のいらない「男」と「女」の枠組みを壊していけるかもしれない。

「性別」という記号に捉われないでおしゃれを楽しめるようになったら、いろんなことから自由になれる社会が来るかもしれない。

そんな希望が、見えはじめてきました。


今の私の力はすごく小さな力だけど、ジェンダーレスパーソナルカラー診断をもっといろんな方にお届けできたら、社会の常識を変えることができちゃうかもしれない。

そう思うと、思わず震えてしまうようなワクワクした気持ちでいっぱいになります。

そんな気持ちにさせてくださったブローレンヂさんには本当に頭が上がりません…。ありがとうございます…!!!(本当にすごくかっこいい方だった…。私もあんな大人になりたい!!!)



という訳で、
2021年4月1日、ジェンダーレスパーソナルカラー診断を始めて約2ヶ月目の私は、

気づいてしまった世の中の温度にちょっぴりビビりつつも、
世の中変えちゃうもんねーーーー!!!!というワクワクで満ち足りた気持ちでいます。


もっともっとお客様おひとりおひとりに向き合って、お客様のおしゃれを楽しむ気持ちをお手伝いしていきたいな。
もっともっとジェンダーレスパーソナルカラー診断を広めていって、ジェンダーで悩んでいる方に役立ててもらいたいな。


正直、まだ未熟な私には、どうしたらもっとお客様に向き合えることができるかもわからないし、どうしたらもっと色んな方にジェンダーレスパーソナルカラー診断をお届けできるかもわからず、困っています。

まだ始まったばかりの「ジェンダーレスパーソナルカラー診断」ですが、
皆様のお力を借りながら、性別の枠に捉われないで自由におしゃれをを楽しめるような世の中を手作りしていきたいです。


めっちゃがんばるぞ!!!!!!!!!!!!!
という気持ちでいっぱいです!!


なので、「こうやったらもっといろんな人にジェンダーレスパーソナルカラー診断を知ってもらえるんじゃない?」とか、「私はジェンダーに対してこんなことで悩んでるんだ。」とか、「こんなお洒落がしたいから、こんなことが知りたい!」とか、沢山教えていただけると、すごく嬉しいです。(noteのコメントやTwitterのリプライ、マシュマロなどなど、お待ちしております!)



ジェンダーレスパーソナルカラー診断、もっともっとお客様に楽しんでもらうために頑張ります!!


最後までお読みくださりありがとうございました!!

ばいばい!!











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