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『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地となったホテルに宿泊(2024年5月)

 シュタイナキルヒェン・アム・フォルストの教区教会での演奏、ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭、ウィーン・フィルの楽団長ダニエル・フロシャウアー氏へのインタビュー。オーストリアの5月の様子を写真と共にお届けします。

シュタイナキルヒェン・アム・フォルストの教区教会 ©Reine Hirano

 4月の日本公演から戻り、少し落ち着いた頃。9日に、ニーダーエスターライヒ州シュタイナキルヒェン・アム・フォルストの教区教会で演奏する機会がありました。

昇天祭のミサで演奏 ©Manfred Moser

 オーストリアでは地方の小さな町や村に行っても歴史的な教会があり、チェロの音も(エコーが多いという意味では通常のホール以上に)よく響きます。この教会は、15世紀末~16世紀初めに建てられたもの。無伴奏にも最適なので、バッハ《無伴奏チェロ組曲第4番》から〈アルマンド〉〈クーラント〉〈ブーレ〉他を弾きました。

オルガンの前で《無伴奏チェロ組曲第4番》を ©Reine Hirano

 18~20日には、『音楽の友』の取材でザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭へ。今年は運に恵まれて、シュロス・レオポルツクローンという豪華なホテルにお得な値段で泊まることができました。「シュロス」とはドイツ語で宮殿のこと。ザルツブルクの大司教レオポルト・アントン・フォン・フィルミアンが建てさせた18世紀の宮殿が、今はホテルになっているのです。

シュロス・レオポルツクローンの門 ©Manfred Moser

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