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受託開発出身の私がスタートアップでプロダクトマネージャーになったときに読んだ本①
こんにちは。エンターテックのスタートアップ企業のplayground株式会社でプロダクトマネージャー(PdM)をしている村石怜菜です。最近はPdMの友達・知人を増やしたいので、Bosyuでランチに一緒に行ってくれる方を募集したり、プロダクト開発系の方々を集めてボードゲームバーを開催したりしています。ボードゲームバーについてはまた別途noteを書こうと思っています。
今日の本題は、PdMになったときに私が読んだ本について。PdMというと会社の規模や組織、プロダクトによって求められる役割も様々なので、会う方々に「PdMってなんだと思う?」と聞くようにしているのですが、回答も十人十色。それがPdMの仕事の面白さであり、やりがい・醍醐味である反面、私が所属しているスタートアップのような規模の小さな会社だとPdMが一人ということも多々あり、判断・思考の軸がぶれそうになったり、不安になることも。そんなときに心の支えになるのは自身の経験と相談できる仲間と、そして先人たちの知恵ということで、今回はPdMになったときに読んだ本をご紹介します!
正直転職するときはPdMになるとは思っていませんでした…!
本の紹介に入る前にまず私の経歴(直近のキャリア)を簡単にご紹介。現在のplaygroundに入社する前は、株式会社パルコデジタルマーケティングという商業施設「PARCO」を運営するパルコのグループ企業に勤めていて、主にWebサイトやECサイトの新規構築・リニューアルのディレクションや、ショッピングセンターや小売企業のデジタルマーケティングの推進・運用を得意領域としていました。あとは当時オムニチャネルが隆盛を迎えていたので、オムニチャネル系のセミナーなどにちょこちょこ登壇させていただいていました。
7年間在籍したのち、playgroundに入社したのは今から1年と少し前の2018年9月。その時はコーポレートブランディングやサービスのブランディング、マーケティングなどを担当するのかな、と思っていました、が、そこはスタートアップ。2018年の年末くらいにPdMをやってみないか?と打診があり、正式にPdMになったのは2019年2月。
「前職ではWebサイトやECサイトを構築したこともあるし、イチからECモールも構築し、収支計画も立てて、販促も回したことあるし、それとは別に新しいプロダクトを立ち上げたこともあるので何となくPdMの仕事は想像つくかな?やってみたい!」というのが当時の感想。ただ前向きに検討したなかで、一つ大きな不安がありました。それは「今まで受託開発しか(ほぼ)やったことがない」ということでした。受託開発は基本的にクライアントの要望や意思があって、それを形にすることが大半です。一方でplaygroundは今までの経験とはまったく逆の自社プロダクトを提供する側。さらに電子チケットを起点にライブ体験を向上させ、新しい顧客体験を創造するという思想を持って作られています。「1→10がメインだった私が、0→1が得意なうちの代表のビジョンを汲み取って形にできるのだろうか」というのがとても気がかりでした。なので「起業家の思考回路を知り、スタートアップがどのようにプロダクトを世に出してきたのかを知ろう!」と思い立ち、本を読みました。通常は「プロダクトマネージャーとはなんぞや」的な本から入ると思うのですが、まったくその発想に至らなく、今になってそういう本を読んでいます(笑)
読んだ本【スタートアップ・起業系(3冊)】
- STARTUP―アイデアから利益を生みだす組織マネジメント
コンサル企業に勤めていたオーエンが起業し、苦戦し、成長していく物語仕立ての本です。なぜかポーカー大会に参加していたり、サムとの恋愛(?)があったり、妻との行き違いなど人間劇な一面もあります。
この本で印象に残ったのは肝要なのは「偏頭痛級の問題を見つけること」。物語になっているので時系列でスタートアップを疑似体験できるのがおすすめ。
- 起業の科学 スタートアップサイエンス
田所さん自身の起業経験や投資経験を反映した起業の教科書。迷える子羊になっていた私には以下のAmazonの説明がとても魅力的に見えました。
スタートアップが必ず直面する課題と
その解決策を、時系列に整理。
失敗を潰せる「科学的な起業」の教科書。
あなたの失敗は99%潰せる!
どのタイミングで何をしたら良いのか、どういったフレームワークでアイディアを整理し、形にしていけば良いのか、が分かりやすくまとめられています。「あれ?なんかうまく整理できない。混乱しているな」といったときにふと立ち返るのにもおすすめ。
- 実験思考 世の中、すべては実験
人々をワクワクさせ、驚かせるサービスを連発している光本さんの本。書籍の価格を読者が自由に設定できるようにしたことでも話題になりましたね。EC業界出身の自分としてはSTORES.jpの使いやすさとアップデートの早さには当時驚いた記憶があるので、どうやったらあのようなプロダクトを生み出せるのかが気になって読みました。またCASHといった斬新なサービスがどのように生まれたのか、そして社長のアイディアがどのように具現化されるのかのプロセスに興味があったので、その点に言及されていたのが良かったです。
・人の「いいね」も「悪いね」も信じない
・事業は「タイミング」が命
・「ズレが限界に達しそうな業界」を探す
・「表現」次第で市場は広がる
・いらないモノは極限まで「削る」
たくさんのサービスを作ってきたからこその言葉の数々。
次回はプロダクト設計時に役立つ本を紹介します
前述で紹介した本以外にも、UX設計についてもっと体系的に学びたくて以下の本も読んでいました。こちらに関しては第2弾noteを書きます!
- アイデアスケッチ アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド
- UXと理論で作る Webデザイン: デザイナーでなくてもわかる
- 融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論
- 【新版】UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX
- 今日からはじめる情報設計 センスメイキングするための7ステップ
- 消極性デザイン宣言-消極的な人よ、声を上げよ。……いや、上げなくてよい。
いやいや、本当にプロダクト設計は奥深い。毎日うーんうーん言ってます。
今日もプロダクトを使う人たちの声が聞けたので爽快感に溢れています。生の声と笑顔を見れると幸せ。
— Reina // 村石怜菜 (@reinamuraishi) November 27, 2019
そして必ず「おーそんなことが!」「え?そういう風に思うんだ!」という発見がある。
プロダクト作りって、UX設計って、本当に奥深い。
そしてすぐにIssueを上げてくれるエンジニアに感謝。 https://t.co/1HUUIh1XKH
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