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どうしようもなく、生きている

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2024年10月の記事一覧

tissue diary I

tissue diary I

夢のっとり
奇妙なゆめをみた。昏い山間(やまあい)を限りなく鈍行に道連れされるような、長い長いゆめ。この日はほんとうに眠気に切れ目が無くて、巻物に巻かれ、じぶんの輪郭が渾々と湧き出でる眠りの池に際限なく暈されてゆくみたいだった。吉本ばななさんの『白河夜船』に、或いは憑かれてしまったのか、白んだ意識の恍惚とした海を背骨ごとごろんと浮かんでいるのは、どうやらわたしらしかった。

ゆめを、わたしは未明と

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