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新しい学びの形:不登校から見える未来の教育

これまで私は、SNSの活動において、あえて『不登校』という話題を避けてきました。代わりに「我が家はhome schoolingをやっています」と言っていました。なぜなら、『不登校』という言葉が、私達にはしっくりこなかったからです。

娘が『TikTokの不登校生動画甲子園』にチャレンジし、最優秀賞を受賞させていただき、取材を受ける機会が増えました。それによって、今の勉強のやり方や過ごし方、オンライン授業のスタイルが我が家にとってとても自然なもので、『不登校』であることを忘れてしまう程だったことを改めて思い出しました。

文部科学省の資料によると、令和6年1月時点で、小・中学校の不登校児童生徒数は約30万人に上るそうです。興味がなければ、つい見過ごされそうな数字ですが、実際にこれだけ多くの生徒がいると知ると、社会の現状を考えさせられます。しかし、その全てがイジメや家庭環境の悪化、うつなどを理由にしているわけではありません。実際には、他にもさまざまな理由がある生徒が多いはずです。

それでも、メディアでよく取り上げられるのは、イジメや家庭の問題などが原因の事例が多いと感じます。なぜでしょうか? 確かに、人間関係やイジメで心を閉ざしてしまう子ども達がいることは事実です。しかし、こうした報道の方が、社会や教育機関にとって問題が整理しやすいからではないかと感じています。

私自身、home schoolingを取り入れるにあたって、学校や教育について深く考える機会が増えました。「学校に行く意味」とは何なのか? そして、自分の子ども達が「皆と違うことをして」本当に大丈夫なのか? そういった疑問に対して、5年間、子ども達と意思確認をしながら過ごしてきました。

「home schoolingしようと思う」。これは私の提案です。不登校生の場合、多くは子どもから「行きたくない」と言われることが始まりでしょう。
しかし、我が家の場合、私が提案したことで子ども達は、homeschoolingを取り入れました。子ども達は「そうじゃないよ」と言ってくれますが、世間はそうは思わないかもしれません。

私も、自分が言い出した責任は感じています。だからこそ、たくさんの方々の協力をいただきながら、本当に一生懸命に子ども達を育てているという自負もあります。これまでは、我が家の話を他の人に伝える必要はないと思っていました。なぜなら、理解されないだろうと思っていたからです。

今もその考えは変わりませんが、理解を求めるのではなく、同じような感覚を持つ方や、答えが見つからない方に対して、何かのメッセージになるかもしれないと思うようになりました。

文章力に自信がない私ですが、少しずつ発信していこうと思います。









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