春のカミーノ⑨ ~プエンテ・ラ・レイナ(王妃の橋)にて
大変残念なことに、プエンテ・ラ・レイナの旧市街は、東西にかなり細長く伸びていた。そして私たちの今夜の宿は、その一番西の外れにあった。
ぺルドン峠で痛めた足を引きずり、やっとのこと目的地にたどり着いた喜びもつかの間──さらに1km以上歩かねばならない不運を呪った。しかしその宿をわざわざ予約したのは私なので、要は自分のせいなのである。
メインストリートのマヨール通りには、中世の時代に建てられたサンティアゴ教会や、石造りの館が立ち並ぶ。窓辺に飾られた花が愛らしい。平時であれば、