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「裸になること」は立派なコミュニケーションになります。

経営者の経営指針作成のお手伝いする機会があります。

●経営指針とは

「経営指針」は、会社が目指す方向を定めたものです。

「経営理念」「経営方針」「経営戦略」「経営計画」といった経営の方針を包括するもので、それらを総称して「経営指針」と呼びます。

「指針」は【進むべき方向を示す】という意味で、その言葉のとおり、会社がどこに向かうのかを表すものです。
言わば「コンパス」のようなもので、会社は「指針」を頼りに経営していきます。

会社の進む方向が定まっていないと、どれだけ立派な「経営理念」を掲げてもそこに到達できないでしょう。
会社という組織が経営で迷わないようにするには、まず進むべき方向を明確にし、その上で具体的に何を目指すのかを決める必要があります。それが「経営指針」です。

経営者が経営指針を作成したものをアドバイスさせて頂きます。
今までに50社近くのサポートさせて頂いて感じることがあります。

どんなに立派な経営指針書を作成しても相手に伝わらなければ意味がない
ということです。

グラフや数字を綺麗に作成されていて素晴らしいなあと思いますが、
経営者は魅せることに一生懸命で聞く人の立場にたててないこと多いです。

●上から目線の言葉になってませんか?

日頃コンサルタントの仕事させて頂いていても思います。

相手の立場にたってコミュニケーションをとることができないと、どうしても上から目線での会話になってしまいます。

多いのは自分の知識の言葉で語ることです。

どこかのメディアや雑誌や本から引っ張りだしてあたかも自分の言葉のように語っていますが、所詮人から借りてきた言葉なので相手には伝わりません。

ましては経営指針書にそういった文章を記載してしまう、聞いている側からすると全然頭に入ってこないのが現状です。

●社員に理解してもらうために

ではどうやったら相手に共感、共鳴してもらえるのでしょうか

なぜ独立しようと思ったのか
どんな会社を作ろうと思ったのか

創業時の想いを丁寧に語られる経営指針書は共感、共鳴しやすいです。
そのために経営者自身の半生を語られるととても理解されやすいです。

従業員としては

経営者がどんな人か知りたいのです。

給料を頂いているから働いている部分はありますが、
最終的に
経営者についていきたいか思わせることがもっとも大事です。

そのために

経営者自身が「等身大の自分を見せること」がもっとも共感、共鳴しやすいです。

つまり

「裸の自分を見せる」ことです。
言葉では簡単ですが、中々これができない経営者多いです。

これができない経営者は必ず従業員とはコミュニケーションがうまくいっていないです。

だからこそ

経営指針書の作成を通して「裸になること」を体現すること必要です。
立派な文章を記載して相手に伝えようとするのではなく、
自分自身の想いを赤裸々に語ることで相手に理解してもらうのです。

●経営者自身の幸せ

経営指針書を作成することで「裸になれた」経営者はその後、従業員とコミュニケーションがとれるようになったという成功事例は沢山聞きます。

経営者自身の個人の幸せにも繋がっていきます。
会社以外での家族、友人、恋人関係、コミュニケーションを必要とする環境でもどこでも必要なことかもしれません。

「心を裸にすること」はどんなにデジタル化が進み、世の中が変わっていったとしても「変わらなければいけない」ことではなく、「変わってはいけない」ことだと思います。

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