♯子ども あなたの寝息
あなたの寝息が聞こえる
それ以外は何もない
静かな朝の時間
まだ薄暗い部屋の中で
私はミルクコーヒーを飲みながら
本を読む
たまに訪れるこんな時間が好き
寝息が聞こえるくらい近い場所で
あなたの存在を感じながら
私は私の時間を生きる
心地よいあなたの寝息と
コーヒーのミルクが優しく溶ける
久しぶりに自分を思い出した
私はいつだって私のはずなのに
私をよく忘れる
私はどこに行ったんだ
どこかに忘れてきたと思って
私を探してる
ここにいるのに見つけられない
コーヒーのミルクが甘い
私はここにいる