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「始まり」

父親は「麗華」と私に名前を付けるつもりだった。母親側の親戚から反対されて1文字変えたらしい。母親側の親戚の戒名と被るから縁起が悪いというのが反対された理由だと、私は幼い頃から何度も聞いた。

生い立ちに関してはまた改めて書くつもり。両親からのDVや虐待に関して… そんな私は10代に家を出て、20代には両親を亡くした。独りで生きるということは、とても大変なことだった。ただ悲劇のヒロインだなんて過去を振り返っても一度も思ったことはない。

しかし、トラウマは消えないということ。心に刻まれた傷は、大人になった今もなお完全に癒されることはないということ。どんなにもがいても、どんなに頑張ってもその呪縛から解放されることはない。だから、私はその呪縛ととことん向き合うことにしてる。

つい数ヶ月前のこと。私はとある人に"恵まれてるじゃん?"という言葉を放った。どう考えても、その環境と状況は"恵まれてる"と思ったから。意地悪く聞こえたのかその人は発狂し激怒して暴れ始めた。こんな私に言われたことがよほど嫌だったのか。主語を変えた"かわいそうじゃん?"も同じだった。

理解し合えないことは理解し合えない、どんな関係の中でも。全てを理解しろというのは無理で、妥協するしかない。もう何度再認識しただろう?

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