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沁みる一年
ちょっと気が早いけど今年一年を振り返ってみようと思う。
毎年恒例になりつつあるSNSなどで公開する「あけましておめでとう動画」を元日に撮影し、いそいそと編集していたら長い不穏な揺れに襲われた。急いでテレビをつけると能登半島が大変な事になっていた。そして翌日の羽田空港機体火災。ようやくコロナが下火になったと思ったら新年早々禍が相次いだ。
月日が流れすっかり惨事も忘れ企画動画を撮ったり朗読劇のステージングに携わったり背中を押される靴を買ったり数十年ぶりの旧友達との再会があったりこんな不景気の世の中で有り難いことに新規のお仕事を頂いたりオールドレンズにハマったりしていたらあっという間に半年が過ぎていた。
そして下半期は専ら、股関節の不調がキッカケとなった食生活の見直し(グルテンフリー)と肩関節の不具合を改善すべく身体の使い方の見直しに多くの時間と労力が注ぎ込まれた。
あ、そうそう、おっさんが愛機に名前を付けて愛でるという非常に気色悪い事件のiPad mini 購入なんてこともあったっけ。購入から2ヶ月が間もなく経とうとしているが依然として「てぃーたくてかわちい」iPad mini をこのオッサンは毎日抱き締めている。可愛さ余ってお絵描きアプリでオリジナルキャラクターを生み出しTシャツを作って販売する事態にまでエスカレートした。
キモいことこの上ないのだが痛々しいとは感じずとても幸せな気分が続いている。
それもそのはず、義務感に囚われてやり始めた事なんて一つもないからである。直感で良さそうだと感じたことを躊躇なく始めてみたらどれもこれも良いことずくめ。辛い代償もあったが結果として良い方向に全て向いてきているので代償とも思わない。そんな強がりを言ってたらとても久しぶりのギックリ腰到来。
まぁ、肩も腰もぶっ壊れたらそりゃあションボリしますわな。でもそんな時こそ晩秋の美しい空を見上げたりチマチマと天使の絵を描いたりしていると完全健康体では味わえない幸福感を得たりするのが不思議。
最後に、浴びるように音楽を聴いてきた今年の締め括りに相応しく傷付いた身体にも沁み渡るこのアルバムを紹介しておく。