クラッシャージロウ(5)
あっちゃんと彼女、令嬢と側近の4人で、エアカーで移動して街を散策した。安全を考えて、彼女の部屋に潜伏しているので、普通なら、外出など思いもしないことだが、まだ若い令嬢には、そういう道理は通らないらしい。街を歩きたいと言って聞かないので、目立たぬように、サングラスを掛けさせ、灰色のパーカーを被せて街を歩いた。
ただ、モデルのような歩き方をするので、芸能人のお忍びかと、人が振り向いたりする。
あっちゃん「姿勢が良すぎる!」
令嬢「そんな注意、聞いたこともないわよ!」
あっちゃん「人目を引くんだよ」
令嬢「この服装で猫背で歩いたらネズミ男になるわよ、却って目立つわ」
あっちゃん「なんで、知ってるんだ、そんなもん」
令嬢「ゲゲゲの鬼太郎観たの。手で作画してた頃のアニメを観るのが好き」
側近「お嬢さま、よく考えてください。・・・鼠男は姿勢良いですよ」