ぼっち飯しかできないれいちゃんの香川離島旅でのお食事って?
共同調理・自炊可能という
条件だからできた
香川離島へのぼっち旅
小学生の時の事です。実は昔、北京に住んでいたことがあります。北京の冬って余裕でマイナス10℃とかになるんですよ。寒がりなれいちゃん瀕死状態です。しかし、そんな中でツワモノの同級生がいて…。
何時如何なる気温でも”半袖”なんですよ。強がりとかではなく、何食わぬ顔で半袖を着ています。
『私、北海道出身だから』
がお決まり文句。先生も“○○ちゃんは北海道出身だからね”と公認済み。いやあ、北海道ってそんなに強いんか…。すげえよ。と、なぜか北海道へのリスペクトが生まれたれいちゃんですが先月訪れたのは香川の離島。
最近のnoteに要出没中ですね(イノシシみたい)
過ごし方や(何もしないという過ごし方をした)備忘録については描いてきましたが、ここで皆さんにも疑問が芽生えたかと。
”れいちゃん、外食が出来ない中でどうやって2泊3日生き延びたの?”
そうなんです。わたくしれいちゃんはぼっち飯愛好家。人との食事や外食が少し苦手な女の子です。(下記noteで詳しく書いています)
そんなれいちゃんが旅には欠かせない”食事”を2泊3日の離島旅でどうやって乗り越えて過ごしたのか。本日はゆるりと書いていきたいと思います。
〇出発前夜談:旅が好きなのに食事が邪魔しちゃう話。
1人映画、1人カラオケに1人ラーメン。高校時代には全て制覇してしまうほど”御一人様愛好家”のぼっちれいちゃん。コロナウイルスが流行する前は、友達とはもちろんですが、1人でも旅をよくしていました。
気仙沼・陸前高田3泊4日旅や、青春18きっぷで大阪・京都を巡ったり。和歌山の南紀白浜で温泉に浸かっていたこともあります。日帰りだけど宇都宮に鈍行で行き、餃子を食べたこともあります。
ですが…人と食事をしたり外食が難しくなってからは旅の醍醐味であるはずの”食事”が障壁になるように。素泊まりの宿を探して、周りの飲食店も良くメニューを確認してテイクアウトでないと難しい。
となると、もう旅行に行かなくていいか。とか、無理矢理日帰りで行くしかないんですよ。ただ、心のどこかでは、『食事を気にせずに旅行を楽しみたいな』とか。『旅行先で温かい料理を食べてみたいな』という気持ちはあるんです。
なんせ、八百屋と米屋で働くほど食材が好きで。ぼっちめしと称するくらい料理も食事も大好きなのですから。そんなもどかしい思いを抱く中で見つけたのが、今回宿泊した『島旅農園ほとり』でした。
サイトを覗いてみると…
自分も調理に参加できること。調理家電や調味料を用いて自炊が可能であること。れいちゃんにとっては好条件でしかなかったです。もしかしたら自分でも食事を気にしすぎない旅が出来るかもしれない、そう希望を抱かせてくれる宿での食事に関する説明書きでした。
少しでも気になったら動き出しちゃう私。オーナーの唐崎さんのnoteからインスタグラムのリンクへ飛び、食事について相談してみることにしました。
これで難しいと言われたらその時はその時だ。割り切って考えるようにしようと思っていました。しかし、翌日スマホを見ると思いがけずお返事が。
出来る限りの対応をします。
この言葉に救われた気持ちになりました。あしらわれたら文面でも傷つくな、と分かっていたので。
他にも、調味料に関しても細かく聞いてくれました。
ここまでしてくれて、今考えたら相当気を遣わせていたんじゃないか。と心配にもなりますが、当時は旅が単純に楽しみで待ちきれないくらいなテンションでいるようになっていました。
こうして外食不可・ふたり以上飯不可なれいちゃんの2泊3日香川離島旅は幕を開けたのです。
〇1日目:手作りラタトゥイユ弁当と鯛飯の日。
前日の晩に東京から岡山へ向かったれいちゃん。早朝に岡山に到着し、焼く1時間ほど列車に揺られている間に1食目のお弁当を食べました。
コンビニで朝ご飯を買うことは難しいという小難しいれいちゃん心理をわきまえたいましたので、しっかりとお弁当を持参していたんです。
瀬戸大橋だかなんだかの絶景を見ながら食べるのはすごく気持ちが良かったです。
あっという間に丸亀に到着し、大型のフェリーに揺られながら更に1時間。やっとこさ離島『さぬき広島』に到着しました。島のおばちゃんに『島旅農園ほとり』はあっちの道を上がってね、と方向音痴なれいちゃんは教わりながら向かいます。
そうして到着した宿。台所がジブリ作品”アリエッティ”に出てきそうで思わずカメラに収めたくなる景色でした。
農業体験や、水平線に沈む夕日を見た後は少し緊張気味の夕食です。本当に人と食べられるのかな、しかも今日初めてあった人と。
事前に捌いてくださったという鯛を鯛飯と漬けで。そして島のおばちゃんが取ったというひじきをれいちゃんアレンジで調理しました。
鯛の出汁をたっぷり吸いこんだ鯛飯。
一口食べた時の感動は初めて午後ティーのミルクティー味を飲んだ時くらいでした(絶妙)
美味しい…とお箸が進む味でした。
たしか、ひじきとエリンギ。それからお揚げを味噌とお醤油で炒めました。美味しいと唐崎さんがパクパク食べていてホッとしました。
長年ぼっち飯していると自分の味に慣れすぎて美味しいかそうでないか分からなくなってくるんですよね。経験者は語る風。
昨日まで他人、という事実が逆に食べやすくしてくれたのかもしれません。他愛もない会話をしながら島の海の幸を、事前の食材の味を心ゆくまで堪能することが出来ました。
〇2日目:ぼっち自炊定食とトルコ料理の日。
2日目の朝です。島ではゆっくり時間が流れていて、いつもは早起きなれいちゃんですが少し遅めなおはようでした。
今のちゃぶ台には、オーナーさんが朝ご飯を用意してくださっていました。しかし、毎日自炊をしている性分かもしれません。もう1~2品作ってみようかな、とアリエッティ台所へ向かったれいちゃん。
卵焼きと、それから長芋と刺身こんにゃくのごま油とわさび醤油で味付けをした和え物を作ってみます。まるで我が家のような不法使用っぷり。
旅先の食材で自炊できる。最高でした。旅をしているようで自分の家にいるような不思議な感覚でした。
昼間は特にすることもなかったので、産直野菜で何か一品作った見ようかなあと無性に料理欲がくすぐられたれいちゃん。旅先でも料理人とはなかなかな奴である(自分でいっちゃう)
じゃがいもと煮卵を味醂醤油で味付けしたものや、なすと玉ねぎの味噌炒めなど”ただのおばんざい”
ですがこの日、宿にいらっしゃった陶芸家の方が美味しいとおかわりを繰り返しながら召し上がってくれました。その様子をれいちゃんだけお茶を飲みながら体育座りで見ている時間は、結構素敵時間でした。
夜は釣りをしながら決めた、トルコの家庭料理『ドルマ』を共同調理してみることに。そうそう、オーナーの唐崎さんは大学時代にトルコに留学経験があるんです。
なすやピーマンにお米を詰め込んでトマト煮込みにする『ドルマ』は野菜とお米を一緒に食べられるメイン料理。待ちくたびれる30分の煮込み時間さえ突破しちゃえば、絶品にありつくことが出来ます。
組み合わせ的には変だけれど、卵焼き作りにハマったのでまたつくっちゃったれいちゃん。相変わらず自由すぎ。
こんなに自由に調理してもいいのか…と心配になるくらい好き勝手させてくれた唐崎さんには感謝しかないです。そして、唐崎さん自身が何か調理工程を踏む場合は必ず
「オリーブオイルこのくらい入れますね」
など、きっとれいちゃんが安心できるようにでしょう。教えてくれました。
〇3日目:お弁当に詰めたトルコ料理と空っぽの冷蔵庫。
出発前は楽しみでありながらやはり少し不安だった香川離島旅。自炊可能、共同調理。この2つの条件でこれほど食事を気にせずに旅を楽しめるとは予想だにしていませんでした。
あまりにも気に入った「ドルマ」を行きにラタトゥイユを入れていたタッパーお弁当に詰めて今度は自宅へと向かいます。岡山へ向かう列車で一口目を食べた時は相変わらず味に感動するほどだったのでやっぱり相当美味しいです。この料理。
ご満悦で戻ったれいちゃん邸宅では空っぽの冷蔵庫が待っている。そう知っていたので、スーパーで卵だけ購入して余韻と共に帰宅しました。
あ、余韻となぜかハマった卵焼き作り欲を持参して。ですね。
帰って一番最初に作ったのは、鯛飯でもドルマでもなく”卵焼き”でしたから。
※オーナーの唐崎さんがれいちゃんについての記事を描いてくださいました。もしよかったらこちらも読んでみてくださいね。また違った視点でれいちゃんを知れるかもしれませんよ。
【関連記事】
〇香川の離島で何もしないをする旅をした。
〇思い立ったが鯛飯日和。
〇トルコの家庭料理『ドルマ』を作ってみた。
〇秋野菜をラタトゥイユにしたっていいじゃない。
〇旅先で出会った器に”儚さと力強さ”を感じた。
〇『備忘録:香川離島にて。』
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