【ビブリオバトル】大学で1番になった。
――今回僕が紹介した本、大学で1番になったチャンプ本は、僕が書いた作品です。先日出版した、小説『Message』です。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「ビブリオバトルに勝って大学で1番になった」というテーマで話していこうと思います。
◆ビブリオバトルで大学1番に
ついさっきまで、僕の通う大学で開催されたビブリオバトルにバトラーとして参加していました。そこで見事1位を獲得できました。今日はそんな話です。
ビブリオバトルとは、自分のおすすめの本を5分間で紹介する文学遊戯のこと。オーディエンスは発表者の発表を聴き、1番読みたいと思った本に1票を入れます。最も票を集めた本がチャンプ本の称号を獲得できるというわけです。
自分の選んだ本の魅力を引き出し、短時間で簡潔に分かりやすくプレゼンする。それがビブリオバトルです。
最近は認知されてきて、ビブリオバトルの参加者が増えてきた印象です。国語の授業でも取り入れられているくらいですから。
そのビブリオバトルに参加し、僕の紹介した本が1番になれたって話です。
◆東京で1番になった日
実は僕、高校時代にもビブリオバトルに挑戦し、高2のときに東京都大会で優勝して、全国大会に出場した経験を持っています。
ただ運だけを頼りに東京で1番になったわけではなく、あのときはちゃんと戦略を持って臨みました。
高1で初めてビブリオバトルに参加したとき、僕は多くのことを学びました。紹介したのは、ダニエルキイスさんの『アルジャーノンに花束を』。誰もが知る不朽の名作です。
人並みに練習して望んだんですが、結果は1回戦敗退。
僕は敗因を考えてみました。
結論からいうと、「本選びが間違えていた」ことが挙げられます。
これは『アルジャーノンに花束を』が良くない本というわけではありません。ビブリオバトルに向いていない本だってことです。
ビブリオバトルは、聴衆に「読みたい!」と思わせるゲームです。どれだけ良いプレゼンをしようが、どれだけ良い本をプレゼンしようが、聴衆が読みたいと思わなければ負けなのです。
ですから、既に読んでいる本を読みたいとは思わないし、面白そうって思えない本を読みたいとは思わないんです。あらすじを紹介しただけじゃだめだし、ちゃんとフックが必要なのです。
さっきも触れたように、『アルジャーノンに花束を』は誰もが知る不朽の名作です。本好きなら読んだことのあるような作品。だから、ビブリオバトルに向いているとはいえないのです。
翌年、僕はリベンジを試みました。
高1のときの敗戦を活かして、本選びからこだわりぬきました。選んだ本は氏田雄介さんの『54字の物語』。この本に収録されている物語、なんと全て54字でできているんです。
もう光ってみえるでしょう?
そうなんです。
僕が紹介せずとも、手を伸ばしてしまうくらいに魅力的な本を選んだのです。これがビブリオバトルに向いている本というわけです。
僕の戦略は功を奏しました。
1回戦、2回戦を易々と勝ち抜き、果たして僕は東京で1番になれたのです。
◆紹介したのは自分の小説⁉
東京で1番になった影響力は想像以上でした。
取材は受けるし、新聞には載るし、高校の校舎から横断幕は垂れ下がるし、僕のあだ名は「ビブリオ」になるし、てんやわんやの状態。
すこぶる調子に乗っていた僕でしたが、決勝大会では惨敗。あっけなく1回戦で敗退しました。やっぱり全国大会に来る人のレベルはすごくって(笑)自分の実力不足を思い知りました。
高2以降、僕はビブリオバトルから距離を取っていましたが、去年、再び挑戦しました。紹介したのは道尾雄介さんの『N』。読む章の順番によって物語が変化していく、魅力的な構成の1冊です。
個人的には圧勝かなと思っていたんですが、何故か敗戦。
悔しくて仕方なかったので、翌年こそ結果を出すと意気込んでいました。
そんなこんなで迎えた今年のビブリオバトル。オンライン開催ということで、自宅でパソコンを開いてZOOMを立ち上げます。
他人よりもやる気が違います。
僕はスーツを着て、髪をセットして、顔の筋肉をほぐして、好物のメロンパンでゲン担ぎをして、できる限りの準備を整えました。
いざ本番が始まり、発表する順番が決められます。
去年は1番だったのでさすがに2年連続はないだろうと高をくくっていましたが、なんと今年も1番手。
まあ、しかし、順番がどこであろうとやるべきことは変わりません。
高校生のときに東京で1番になったやつですから、他人よりも場慣れしています。大船に乗った気持ちで、のびのびとプレゼンしました。
結果、見事チャンプ本。
大学で1番になれたのです。
来月に11月6日に開催される茨城県大会に出場することができます。それにも勝てば全国大会に出場できます。
とりあえず、全国で1番になることを夢見て、頑張っていこうと思います。
さて、ひた隠しにしていますが、今回僕が紹介した本、大学で1番になったチャンプ本は、僕が書いた作品です。
先日出版した、小説『Message』です。
前代未聞です。
ビブリオバトルで自分の本を紹介するという破天荒っぷり。
どうして僕が自分の作品で挑戦しようかと思ったのか、どんな戦略を持っていたのか、どんなプレゼンをしたのか、明日の記事で共有しますね。
ちなみに、11月6日には県大会が開催されます。YouTubeでも配信されるし、オンラインで投票できるみたいなので、ご都合つく方は是非遊びにきてください!
下の動画に飛んでもらって、通知をオンにしておいてくださいね!
最後まで読んで下さりありがとうございました。
20221026 横山黎
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